今日はいつもなら、レッスンなどをしてる日ですが、機材等調達の為、予定変更をして福岡に来ています。
新幹線で到着後、モーニングコーヒーを飲んでから、ホテルに荷物を預けて歩きました。デパート関係を歩き、中にある楽器店を周り、ついでにファッション関連の物色。…っと歩くと、もう既に疲れたので(涙)、タイ式の足経絡マッサージ。
街中ではGWの上、博多どんたくの関係でイベントを随所でやっています。

ふと見ると、Lotusというイギリスの高級車が展示してあります。私は車というものがどうも苦手な方なのですが、これはかっこいい。だいたい名前が良い。蓮(lotus)の花は、東洋では精神的象徴とされています。きっと卑俗な俗界を超越するという意味を込めて、この名をつけたのでしょうね。



で、結局機材ではなく、特に買おうと思って訳でもないcomme des garconsを買ってしまった(笑)。川久保さんのデザインやコンセプトには、昔から畏敬の念に近いものを私は持ってるので、今までは逆にそう簡単には買わなかったブランドです。彼女の創るものにはいつも驚きます。

そして夜にbillboard fukuokaで、Stephen Bishopを聴きました。

…素晴らしい。。。。。。。。
70年代からグラミー賞を幾度となくノミネートされてるAOR界屈指の著名ソングライター兼アーティストなので、勿論その名前は知ってるし何気なく聴いてはいたけど、遅ればせながら今回初めてきちんと聴きました。
で、そのあまりのセンスの良さに一発で大ファンになってしまった。。。私のフェイバリッドは常にCaetano Velosoなのですが、それに匹敵する音楽的趣味の良さ、超高品質、の極上のpopsでした。
今回は仕事の相棒のキーボード,Jim WilsonとのDuoだったのですが、gt&vo,keyなどというシンプルなシチュエーションで、あのセンスを表現するのは、もう達人の領域です。
派手なものなどでは決してない。しかし、随所に…、つまりコードワークや、voの表現法、二人のアンサンブル法、など、微妙かつ絶妙に無駄を省いてポイントを抜き出し、軽い味付け(これが重要!)をしただけのpopsなのですが、もう最高のパフォーマンスでした。
途中、キューコードというサンプラ−や、おもちゃのギター、でのパフォーマンスも、チ−プな筈の音世界が極上のpopsになってるので驚いた。
ライブが終わって、stephenにサインを書いてもらったりして歓談してると、Jimがその間、数曲ソロピアノで生BGMを弾いてくれた。まったくもってゴージャスな夜です。
外に出て、屋台に入って軽く食べたのだけど、これがまた激ウマ。Stephenもライブ中、ここは食べ物が凄く旨い!、と語ってのだけど、福岡はホントに何処で何を食べても激旨い。
ヤリイカとおくらのポン酢仕上げ、大根と厚揚げのおでん、なすの味噌炒め、などなど。
で、ホテルに帰ると、なんとホテルのすぐ隣にあるthe voodoo loungeというclubで、山口出身のR&Bシンガー、
Satomiがクラブイベントに主演、とのことで、少し休んでから聴きにいきました。噂で知ってましたが、こちらも生を聴くのは初めてです。
am2:15の出番予定だった様だけど、出演者多数の為、例によって押しに押して、本人登場はam3:00を過ぎておりました。DJをバックでのパフォーマンスでした。

なるほど。。。。
16歳でoasisのプロデューサーがフランスで見初め、もうすでにイギリスで数枚リリースしてる、という驚きの経歴なのだけど、あ、そうか…、と生でパフォーマンスを聴いてとても納得しました。
vocal的フェティシズムで彼女の歌を聴く日本人にはちょっとわかりずらいのだけど、技術的な面でも、天性のものだ、と思わせるところが、幾つかありました。それはタイム感と音程です。歌い方なども、ある意味あれで、大正解。
もしもあれが、まるで歌いあげる様な…、つまり、ギターの無意味、無駄な速弾きの様に、聴いてて辟易とさせられる様なvoならば、きっとcreationのプロデューサーは彼女に見向きもしなかったでしょう。 彼女の驚きの幸運の意味が、よく解りました。
satomiの後に、別の若い女性シンガーが数曲歌ったのだけど、その差が歴然として見えました。それはセンスなどもあるけど、はっきりと技術的なものです。
こういう人は日本のメジャーシーンなんかからは、どんどんずれてもいいから、がんばって欲しいものです。
ホテルに帰ると、もう朝。。夜明けの半月が綺麗ですね。。。