2009年09月14日

Paul Gauguin

 
 普段TVをまったく観ないのだけど、『lost』の新シリーズが放送されてるので観終わった後、チャンネルをふと変えると、NHKでゴーギャンについての番組が放送されていた。観るとも無く、立ち去ろうとして、どこかピンと来て、またTVの前に座って、池澤夏樹の解説とポリネシアの神話のくだりを観てたら、突然衝撃が走った。


 あぁぁぁぁぁぁ、、、! ! ! この人もだったのか…。


 ゴーギャンの絵も人もそれなりに知ってはいたけど、はっきり解った。この人の求めたものが。

 いきなり魂の胸ぐらを掴まれた気がした。魂が震えた。


 神話のくだりを観てる途中で邪魔が入って、結局番組を観ることもできず、とぼとぼとネットで検索するとなんと今、ゴーギャン展をやってるではないか?しかも会期があと1週間しかない。。。しかも本邦初上陸の例の大作はこれを見逃したら私に於いて一生、現物を観れる機会があるかどうか? 

 そして改めて数々のタヒチの作品画像群を眺めてたら、なんか魂の底から震えて泣けてきた…。

 タヒチの写真の女性の笑顔の残像は、まるで遠い人類の精神文化の起源の、それはまるで私の魂の妄想世界の母、恋人、愛人、に見えた…。それは例えようもなく、美しかった…。 

 ゴーギャンは私の探究が出したものと同じものを心で眺めている…。美術史上もっとも真にスピリチュアルなテーゼを描いた作品に、タヒチのポリネシアが題材とされている事は、決して偶然ではない。


『我々は何処から来たのか?我々は何者か?我々は何処へ行くのか?』

pgwatashi.jpg


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posted by サロドラ at 22:05| art | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする