2009年11月30日

rehearsal


 さてリハもそろそろ煮詰まってきたかな?
 詳細は下記の通りです。キャパの関係でチケットに限りがありますのでお早めに。今回はバンドアンサンブルを重視してライブします。
 
 http://www.salondorange.com/2009sdmlive.html 


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 今週は3日(木)にXIのセッションライブです。
 こちらは毎回のライブでまったく違うサウンドに変化してる最中です。前回からシンセ音が入ったら全然違ったし、自分のギタースタイルも一回一回全く変えてる。個人的に一つのとこに留まるのが嫌なのです。

 音楽とは自分の生きてるもう一つの世界を旅をする様なもので、次の世界がどんなものか楽しくて仕方がない。この旅は表現活動、特に音楽行為だけで味わえる快楽、特権みたいなものです。その行為そのものに純粋な喜びが含まれています。

 どうぞお楽しみに。



 
posted by サロドラ at 17:57| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月06日

Tristes Tropiques


 哲学者-社会人類学者のレヴィ・ストロース氏が先頃逝去されました。しかし今年は20世紀の重要人物がどんどん旅立たれますね…。

 そういう訳で『悲しき熱帯』を改めて読みふけっております。

 この表題といい、文章の詩情といい、学術書を超えた素晴らしい作品です。私のもっとも好きな詩人のA.ブルトンとも交流が深い人ですが、暗喩、換喩の多い詩的な文体はなんだかそっくりです。


 N.Yに亡命する船上でブルトンと美学について手紙でやりとりをよくした…、とあるせいでしょうか?


 私は個人的に、この当時のパリの哲学者、芸術家、文学者が、20世紀の音楽を含む芸術史で、もっとも重要だと考えています。たとえば一例では、一般にはあまり語られない事実だけど彼等無しにJazzの世界的興隆もありません。

 日本の浮世絵を蒐集し、カフェでジャズを聴く彼等のエスプリの高尚さは、西洋と東洋が一致し始め、黒人と白人が対等に成る、今日の世界を見事に予見していましたね‥。


 『 Tristes Tropiques - 悲しき熱帯 』 …この美しい言葉だけで、既に参ってしまう私です。。。


 レヴィ・ストロースは、蛮地とされる独自文化が西洋文明の侵蝕で犯されていく事に悲嘆してつけたタイトルだと思いますが、私にとってこの人類学者が付けたタイトルに、もっとより深い隠喩に満ちた意味を感じます。


nekbook.jpg
 


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 さて今年も、salon d'Orange music societyのライブが12/26(sat)にあります。今回は7組出演予定。皆様どうぞお楽しみに。


posted by サロドラ at 21:46| 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする