2011年10月28日
オリジナリティ
さて、jobs氏自伝がどんどん売れてる様で、氏は益々現代の英雄に伝説化されてる感があります。
しかしこんなタイミングで訴訟合戦やってる隣国の滑稽さは何とも言えないKYぶりな訳で、世界がどうやらアジアの本当の真実に目覚める良いきっかけであろうかと個人的には思います。人の模倣に模倣を重ねておきながら『自分のもの』なんてとんだ恥知らずだ。。。
ま、そんな事よりも私的には、どうしてSONYの様な莫大な地盤と底力があり、部品まで全て自社提供できうる日本企業が、なぜアップルの様な世界を一変させてしまう様な仕事ができてないのかが、憤懣やる方無しな訳ですけど…。
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芸術や音楽のスタイルづくりには、やはり模倣から入るという常套手段があるのですけど、問題はその段階を通過する事であって、いろいろな要素が合体して個性、オリジナルに昇華される事が大切です。これは逆に言うと、完璧な模倣をする技術すら無いのにオリジナルを謳っても駄目なのです。現存の叡智にすら到達できない人が、未来の叡智になど到達できやしない。当然です。
未来の未知の叡智、それはやはり模倣から入って正解です。それを自分が発明したなどとお馬鹿な事さえ言わなければ…。
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jobs氏の日本フェチぶりは、色々な情報から明らかですが、面白いのはその選び方のセンスの良さです。日本文化と言ったって色々な多面性がある。しかし核心とは何か?それをどうとらえるのか?それは当の日本人にこそ寧ろ難しいものでしょうが、西海岸から眺めた日本の美、そこには遠くから眺めるからこそ可視可能な、ひとつの真実がやはりあるのでしょう。
彼を通して見える日本、なるほどそれは確かに美しく、理知的で、深い生きる哲学を内包している。
そこで、どうしても私が思うのは、もっと深い人為のあり方に迫る、谷崎潤一郎のとらえる様な日本のことです。それは必ずしも理知的ではない、でもやはり何かそこにはもっと深い文化の営為、もっと簡単に言うと日本人の自然なものの感じ方があり、それらは遠くから一面的に伺い知る事などできはしない。それらはそもそも理屈でもなく、哲学ですらない、、肌合いとでも言うべきそんな部分にこそ、実はもっとも深い美しい感動的なものが潜んでいる。戦後の私達は、そういうものをおそらく遠く忘れているし、意識して遠ざけてるのかも知れない、、現代の洗練や洗礼を経ずに、そういうものを感じないと、おそらくそれは全く可視化できない有り様。
そんな感覚的には当たり前の不可視を作品に可視化して見せたら、凄いオリジナリティ、、かな…。
2011年10月15日
salon d'Orange music society Live2011 pre-Live
ライブ情報
salon d'Orange music society Live2011 pre-Live with trihorns
10/16/sun pm13:00 start at クリエーティブスペース赤れんが 2F特設ホールステージ
チケット当日のみ ¥500
http://www.salondorange.com/society.html
Ustream生中継
http://www.ustream.tv/channel/salon-d-orange-live
今回は初の試みで年末ライブのプレ・ライブを行います。年末は今回も新たな新企画がありますが、このプレ・ライブでは年末にはできないジャムセッションをメインとしたライブセッションへの挑戦です。また今回は花田加織氏(sax)の御弟子の皆様のホーンセクションとのジョイントであり、新たなコラボに向けた挑戦的なライブです。
どうぞ皆様、日曜の午後に熱いライブパフォーマンスをお楽しみにお集りください。
salon d'Orange music society Live2011 pre-Live with trihorns
10/16/sun pm13:00 start at クリエーティブスペース赤れんが 2F特設ホールステージ
チケット当日のみ ¥500
http://www.salondorange.com/society.html
Ustream生中継
http://www.ustream.tv/channel/salon-d-orange-live
今回は初の試みで年末ライブのプレ・ライブを行います。年末は今回も新たな新企画がありますが、このプレ・ライブでは年末にはできないジャムセッションをメインとしたライブセッションへの挑戦です。また今回は花田加織氏(sax)の御弟子の皆様のホーンセクションとのジョイントであり、新たなコラボに向けた挑戦的なライブです。
どうぞ皆様、日曜の午後に熱いライブパフォーマンスをお楽しみにお集りください。
2011年10月06日
Steve Jobs
私達は本当に重要な人を亡くしてしまいました。
steve jobs氏に心より哀悼の念を表します。
そして彼の偉大な業績に心からありがとう。
steveさん、どうぞ天国より私達をお見守りください。
from SALONDORANJU
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思えばappleとの私の出会いは中学生の頃、初めてコンピュータの入門書を買った時に、appleUの紹介文に触れたことでした。1980年だと思います。その記事には、アメリカの大学生達がappleUで自分でプログラムしたスタートレックというゲームで遊んでるという内容でした。中学校のクラスでも、NEC製の簡単なプログラムを組める電卓で、ショットゲームをプログラムしてるやつなどがいて、休み時間に遊んだりしてた時代でした。その文を読んで、まるで夢の様なクールな出来事だと漠然と思っていました。
それから何年もたって、mac OSが今の原型を成し、音楽業界では打ち込みの作業をこぞってmacでしてました。まだそれは音源を動かす軽いプログラムだったのだけど、主にキーボーディスト達がエディットしてる作業を眺めていて、こんなに簡単にノートをクオンタイズできるのか?という驚きを感じました。さらに数年後には、音源そのものをディスク上で書き換える作業すらできる様になってMIDIすらいらなくなったのを見て、もう楽器を演奏する必要がないんじゃないか?とすら思いました。
もちろんこれらはwindowsでもできる作業だけど、macの方が圧倒的に直感的作業だったし、何よりも有機的なフィーリングにそれは満ちていた。まるで生き物やペットの様な愛着を感じさせるのがmac固有の個性だった。今でも古いOSはそのままに、それはそれで、それでしかできない事があるし、良いソフトも沢山あった。しかもそれはフリーかつ満足のいくクオリティーでいくから、現実今でも手放せない。
そうこうしてたら、今のiphone,ipadと、結局重要な扉を開いたのは全部、Jobs氏の感性からくるものでした。
80年代以降の音楽業界の生み出した音楽作品のほとんどは、彼の仕事に依存していたと言っても過言じゃない。私自身も今の仕事があるのはその上に全て成り立っています。
Jobs氏の生き方もやり方も実業家のそれではなく、芸術家のそれであって、金や名声が目的でもなく、まさに創造それ自体に賭けたものでした。僕らが愛したデバイスとしてのmacはそのフィーリングに満ちてるからこそ、種々の作品がそこから生まれたのだと思います。
Jobs氏のモデルのひとつにsonyの盛田氏があると思うけれど、こんないかした人物が次はまた次世代の日本から生まれてくる事を切に期待します。また自分自身も彼の偉大さに少しでも近づきたいものです。陳腐な世界をいかした世界に変えうるのは、たったひとりの人間の感性で充分なのだ。
今一度銘記しましょう。 『Stay hungry! Stay foolish!』
p.s.この偉大な言葉の発想者の、現在Long now協会代表のStewart Brand氏の記事をリンクしておきましょう。1万年を刻む時計の維持システムに伊勢神宮の遷宮を参考にされてるそうです。やっぱり凄くいかした人です。
http://www.asahi.com/tech/sj/long_n/01.html
2011年10月05日
白くま
さらにふと見ると、私の私的近隣グルメ紀行も足音をぴたりと止めてるかの様なのでちょいといきましょう。

がっつりいきました。。。
実は夏からコンビニ白くまアイスを食べながら「ぜひ本物を食べたい♡」という欲求を沸々と感じ、白くま本家天文館のHPを眺めては悩み眺めては悩み、よっぽどモノホンを食べに鹿児島までいってやろうかしら?と独り悩ましくも悶々としていたのですけど、なんと向こうの方から数十メール近くのデパートまで来ていただきました。
しゃくしゃくしゃくしゃくしゃくしゃくしゃくしゃく
ふわりとした氷の舌触り、ミルクの甘み、WATAKUSHI,喜びに打ち震えました。
スタンダードは大盛りなので充分満腹。
テイクアウトも買いだめしたしね。
明日までみたいっスよ。
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ついでにこちらも。
そのデパート裏手のバール(「カフェではなくてよ、オホホ」と、サロドラ美さん談 )にて、ブイヤベースを食す。こりゃ旨い。プロヴァンス料理はフランス人の書いた本を持っていて、気が向くと本を片手に自ら創作したりもしますが、市内できちんとしたブイヤベースが食べれるのはたぶんここしかないと思います。値段も手頃なり。アイオリソースも完璧。極楽極楽。
食後にクレームブリュレとフレンチワインの赤。