最高でした。
この素晴らしさは、口ではちょっとうまく言えない。。。
ここ最近Jesse Harrisをずっと聴いていたら、なんと生で聴けるとは! しかも!!!Vinicius Cantuaria、DadiとのMPB大御所セッションツアーとは!!!
http://www.jesseharrismusic.com
http://www.vinicius.com
広島のクアトロで聴きましたが、思うに広島にこんなマニアな嗜好の音楽通がそんなにいるとは思えん…で、スケジュールを見ると、なんかしょう〜もない(ごめんね)オコチャマj-popのはsold outがかかっていて、こちら全然売れてない模様。
で、多分こりゃもうプライベートライブに近いと踏んで聴きに行きました。。。もう当然ステージ、かぶりつきね(笑)。
そうJesse Harris、この人は21世紀のアメリカン・ソングライターで、最も重要な人物だと私は思っています(あぁぁ、こんな良いのをNYまで行かずに、こんな近くで生で聴けるのに田舎の日本人って一体何聴いてんだろう?)。Norah Jonesのヒットはこの人無しにはきっと無かったでしょう…。今日、生で初めて聴いて思ったけど、あのNorahのvoスタイルは、もうこの人の女性版の真似と言ってもいい。もの凄く良い声でした。これは、ちょっとCD音源とか、youtubeなんかでは全然、解らない。ソングライター、特に歌詞なんかのセンスがいいと思って私は愛聴してたのですが、歌もギターも、もの凄く巧かったです。
shure58で歌ってる彼の声は、まるで良質のコンデンサーmicで歌ってるかの様な、もの凄くシルキーな声でした。
どうりでJohn Zornや、Marc Ribotなんかの通好みな面々から呼ばれる訳だ…。
そしてVinicius、初来日の時以来、20年ぶりに生で聴けました。しかも今度は彼の本来の楽器、ドラムをも。この人は私が世界一愛するアルバムの世界一愛するトラックのドラムとアレンジをした人です。そのドラムのプレイを生でやっと聴けました。そういう意味では世界一好きなドラマー、と言えるのかも…?
Dadi、バイーア系のMPBの生証人の様な人だけど、70年代中盤のロックとブラジル音楽の融合した音源にずっと寄り添っていたベーシスト。アフロ・ブラジリアン・ファンクとでも言うべき、一番かっこいい頃のJorge Benのあの名曲にこの人あり。。こちらは当然、その生を期待するわい。
…という訳で、彼らは単なるプレイヤーではなく、ソングライター系のミュージック・マスターの様な3人です。
まずはJesse Harrisのソロで3曲。続いてVinicius,Dadi,のリズム隊を入れてJesseの曲を。
もうこの時点で、私、感涙です。
たぶん21世紀を代表することになるソングライターが、バックに20世紀で最高最良品質のpopsを演奏した2人のリズムで演奏してる…。
そしてViniciusの弾き語りをJesseとのduo,さらにtrioで。
今度はDadiの曲をDadiのロック嗜好のエレクトリックギターとViniciusのドラムとduo。そこにJesseのベース(!)を入れてtrio
更に、今度はViniciusの弾き語りを、Jesseのブラシ・ハイハットとDadiのマレットのフロアタムのリズムセクションで。
…という感じで、まるで変幻自在です。全員、全部の楽器と歌の組み合わせを変えながら、音楽空間を生み出していく。それが最高にサウンドしている。
最後は期待通り、Ponta de lanca africanoで締め。
で、やはりアンコールはこれがない訳にはいかんだろう、という例の…………”Don't know why”のこのtrioバージョン。
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ 感涙
3人の弾き語りで聴くのかと思って来てみたら、あのドラムでベースでこの曲のオリジナルの世界観が聴けるとは…………・
ワイン飲みながら、プライベート状態でこれを聴けるとは…贅沢にも程がある。
なんか、これ、オレの為にツアー企画してない?と思わず主催者に尋ねたくなるライブだったね。。
このライブはちょっともう忘れられません。。。
…と、書いてはみたけど、今しがた自分が体験した音の世界の何ものもここには書けてない。。。
これはやっぱ言葉で表現できないよ。