2013年05月30日

Trio Estrangeiros



  最高でした。

  この素晴らしさは、口ではちょっとうまく言えない。。。


  ここ最近Jesse Harrisをずっと聴いていたら、なんと生で聴けるとは! しかも!!!Vinicius Cantuaria、DadiとのMPB大御所セッションツアーとは!!!
  http://www.jesseharrismusic.com
  http://www.vinicius.com
  


  広島のクアトロで聴きましたが、思うに広島にこんなマニアな嗜好の音楽通がそんなにいるとは思えん…で、スケジュールを見ると、なんかしょう〜もない(ごめんね)オコチャマj-popのはsold outがかかっていて、こちら全然売れてない模様。

 で、多分こりゃもうプライベートライブに近いと踏んで聴きに行きました。。。もう当然ステージ、かぶりつきね(笑)。





 そうJesse Harris、この人は21世紀のアメリカン・ソングライターで、最も重要な人物だと私は思っています(あぁぁ、こんな良いのをNYまで行かずに、こんな近くで生で聴けるのに田舎の日本人って一体何聴いてんだろう?)。Norah Jonesのヒットはこの人無しにはきっと無かったでしょう…。今日、生で初めて聴いて思ったけど、あのNorahのvoスタイルは、もうこの人の女性版の真似と言ってもいい。もの凄く良い声でした。これは、ちょっとCD音源とか、youtubeなんかでは全然、解らない。ソングライター、特に歌詞なんかのセンスがいいと思って私は愛聴してたのですが、歌もギターも、もの凄く巧かったです。

 shure58で歌ってる彼の声は、まるで良質のコンデンサーmicで歌ってるかの様な、もの凄くシルキーな声でした。

 どうりでJohn Zornや、Marc Ribotなんかの通好みな面々から呼ばれる訳だ…。



 そしてVinicius、初来日の時以来、20年ぶりに生で聴けました。しかも今度は彼の本来の楽器、ドラムをも。この人は私が世界一愛するアルバムの世界一愛するトラックのドラムとアレンジをした人です。そのドラムのプレイを生でやっと聴けました。そういう意味では世界一好きなドラマー、と言えるのかも…?


 Dadi、バイーア系のMPBの生証人の様な人だけど、70年代中盤のロックとブラジル音楽の融合した音源にずっと寄り添っていたベーシスト。アフロ・ブラジリアン・ファンクとでも言うべき、一番かっこいい頃のJorge Benのあの名曲にこの人あり。。こちらは当然、その生を期待するわい。


 …という訳で、彼らは単なるプレイヤーではなく、ソングライター系のミュージック・マスターの様な3人です。


IMG_2257.JPG


 まずはJesse Harrisのソロで3曲。続いてVinicius,Dadi,のリズム隊を入れてJesseの曲を。

 もうこの時点で、私、感涙です。



 たぶん21世紀を代表することになるソングライターが、バックに20世紀で最高最良品質のpopsを演奏した2人のリズムで演奏してる…。



 そしてViniciusの弾き語りをJesseとのduo,さらにtrioで。

 今度はDadiの曲をDadiのロック嗜好のエレクトリックギターとViniciusのドラムとduo。そこにJesseのベース(!)を入れてtrio

 更に、今度はViniciusの弾き語りを、Jesseのブラシ・ハイハットとDadiのマレットのフロアタムのリズムセクションで。


 …という感じで、まるで変幻自在です。全員、全部の楽器と歌の組み合わせを変えながら、音楽空間を生み出していく。それが最高にサウンドしている。


 最後は期待通り、Ponta de lanca africanoで締め。


 で、やはりアンコールはこれがない訳にはいかんだろう、という例の…………”Don't know why”のこのtrioバージョン。


 はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ 感涙







 3人の弾き語りで聴くのかと思って来てみたら、あのドラムでベースでこの曲のオリジナルの世界観が聴けるとは…………・


 ワイン飲みながら、プライベート状態でこれを聴けるとは…贅沢にも程がある。

 なんか、これ、オレの為にツアー企画してない?と思わず主催者に尋ねたくなるライブだったね。。



 このライブはちょっともう忘れられません。。。






 …と、書いてはみたけど、今しがた自分が体験した音の世界の何ものもここには書けてない。。。

 これはやっぱ言葉で表現できないよ。








posted by サロドラ at 02:40| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月24日

原爆


 しかし、こりゃないよね…。朝鮮や中国の数々の妄言には、もう我々日本人はつきあえませんがな。。。
 http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130523-OYT1T01136.htm?from=main1

 それを言うなら20世紀初頭当時の中国、朝鮮の悲惨も『神の懲罰』な訳で…。あの当時、どれだけ日本がインフラの整備に手を入れ、欧米列強からの植民地支配から守りしてきたか…。更に戦後の賠償と、経済支援を特に中国などにはどれだけしてきたか。技術支援を含むその様な礎の元に、彼らの現在の高度成長があるのは揺るぎない事実なのに、いつまでこんな事をぐだぐだ言われなきゃいけないんだ???

 つきあってられませんって…。
 

 あまり政治的発言は、このblogの主旨ではない事からこの種の発言はあえて控えているのだけど、この件はまぁね、個人的に非常に思いがある問題なので書いておきます。


 実は私の父親、坦翆は当時公館だったあの原爆ドームで公職に就いていました。たまたま原爆投下の前に移動したので、死にもせず、その後書道をしてみたりして、ここの教室もあれば、私もこうして今ここに存在し、皆さんが今お読みのこのblogも、こうして存在しております。。。

 移動してなければ、まさに被曝中心地で一瞬にして消えてなくなったことでしょう…。私も存在していないし、このblogも存在していません。

 ちなみに母親も隣県で原爆のキノコ雲を生で見てたりします。


 そう考えると、何か本当に偶然、私は存在してるという気が濃厚にする訳で、原爆ドームを眺めるたびに、個人的にはその様な、この世の虚構性、自己存在の極限的偶然性、驚くべき神意、に私は思いを馳せざるを得ません。



 これら全てを「神の意思」と言えば、それ以外には何も無い訳ですが、それは間違っても「神の懲罰」などではありません。「人間の罪」です。



 この件は、私はアメリカでアメリカ人を前に講演した事もあります。


 しかし、原爆を落とされたからと言って、アメリカ人や、核開発をしたユダヤ人学者を恨む気持ちなど毛頭ありません。先の原発事故といい、その様な核の本質的脅威には、生身の実体験をした民族としてはっきりと拒否する。それで充分だと思います。

 
核という技術を否定しても、それを生み出した人たち自体を否定しない。


 それが日本人の誇るべき民度です。今はアメリカだろうが、ユダヤ系の人だろうが同盟国で仲良くやってる。共に切磋琢磨して発展しよう。多くの日本人は皆、そう思ってると思います。

 半島の聞屋の話は、飲み屋でオヤジが与太話をしてるレベルの発言で、国際政治の場面で堂々と論説する内容としては、あまりに程度が低すぎる。

 そんな連中にもうつきあってられませんって。。。


  
 アベノミクスは成果をあげてる様ですが、前回の在任中も首相は東南アジア、インドの環太平洋での連合をイメージされてた様で、とても深い意味を含みつつ、それは正しいのです。

 

********


 今週末土曜日夜に佐賀県伊万里のJazz barにてHHRのliveがあります。たまたまお近くの方がいらっしゃったらぜひお越しください。

 こちら、試行錯誤の結果、ほぼ完成型のギターシステムを生で実戦使用するつもり。フフフ、楽しみじゃい。



posted by サロドラ at 01:55| 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月15日

21世紀




うぉぉぉぉぉぉぉ〜Coooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooool!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やっと21世紀っぽくなってきたじゃないか!!!!
70年代のボウイの脳内妄想が遂に現実に…

posted by サロドラ at 12:28| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月07日

マーシャル博物館


 さて前回に続き、日頃blogなどには絶対に書かないと決めている機材の事をウダウダ詳しく書き倒してやろうか、と思ったのだけど…気が変わってやっぱやめた(笑)。

 で、変わりに山口県柳井市にできたマーシャル博物館を来訪して印象深かったものを。凄いものが平気でゴロゴロ置いてあって驚くのだけど、興味や予備知識の無い人からするとどうなのだろう? ぜひ海外からでも観に来て欲しいと思うほど貴重な様なものばかりですよ。

 ちなみに僕はここで、今まで自分では認識の欠いてた領域のサウンドメイキングのヒントを沢山得ました。


記念すべきmarshall初号機の内部&デッドストックのKT66
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初号機、お馴染みのスタック
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Roger Gloverが実際に使用していたベースアンプ(なんと250wでしかもダイレクトアウト装備という時代の先駆けの様なヘッド)
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Jeff beckが実際に使用していた59年製ストラト(70年代にレスポール使用時代に使用したものだそうな)
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BBAの頃にツアーで実際に使用したunivoxのキャビ(ヘッドはmarshallを使用してたらしい)
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キャビのツアーケース(ライブアルバムにこれの写真が写っています。このアルバム、当然私の中学生頃からの愛聴盤のひとつでした)
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80年代、一番凄かった当時Van Halenが実際に使用したツアー用キャビ(これが壁の様にステージに膨大に並ぶ写真を眺めては、もう興奮したよね、やっぱ(笑))
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何気にころがっているPrime time
(これ欲しいなぁ、実は昔の自分のmarshall以上の憧れの機材がこれ)
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さらにmu-tron bi-phase
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Zappaが実際に使用したboogie(70年代Larry carltonも使用していたboogieの初号機)、、、、、、etc.
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20世紀音楽の遺品とでも言うべき素晴らしいコレクションの数々でした。
皆さんもぜひ行きましょう!

BBA!後ろに見えるcabiがunivoxなり




posted by サロドラ at 00:48| 楽器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする