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さて、いよいよ始まりました。12年に1度の重要な活動の年です。このブログにも予告した通りの実践、唯あるのみ!
特に今年は、神意に導かれてるとしか思えない素晴らしい長距離旅の道程の中、今年にもっとも相応しい場所で新年のカウントダウンを迎え、毎年恒例の書き初めの為の若水の採取をさせて頂きました。
そこが何処かは、あえてネット上などでは言いますまい。
その場所こそ、このブログにも書いた11/23日の新嘗祭の古式儀礼を、現代でもほとんど正確に継承している場所です。
そして、その11/23日に使用する水と儀礼用の石を、その場所で採取せねばならない、とある場所があります。

1/1のAM3:00 神域にて私唯1人で3名の素晴らしい神官の方の儀礼を受け祈願の後、その場所に行き水を汲みました。その秘所にも、私以外は誰も居ません。
もう最高でした。
こんな素晴らしい、そしてパワーを持った神気に満ちた新年は、生まれて初めてとすら言えるかも知れません。
そうしていて、初めて自分自身に自覚が湧いたのですが、この様な形式を超えた真の文明の在り方と、そしてそれを後世に伝えていくのは、自分に課せられ、与えられた使命であるという事です。これらの真意を正確に明かし、そして後の時代まで絶やさずに永く伝えていく。
そして、その様な文化、文明の在り方が、いったい人間に何をもたらすのか、、、それを己の仕事の結果で世に見せる。
70億人超えの世界の中で唯一人、おそらくそれらは私だけにできるという自覚、その使命感、というもの…、そんな、よく考えると驚くべき壮大な実感が自然にやってきました。
そして、この場所で前述の「午」の年、「午」という文字、その象形上の意匠の全てを、私は初めて生の物体で観ました。

もう、これら全て、自分の意図を超えて導かれたとしか言いようがない。
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そして、今日はその日本最高、いや世界最高の水で書き初めです。
ご来客の生徒さん皆に言いましたけど、「この水で書くと全ての願いは現実になるよ、気持ちを込めて書いてごらんなさい」と。
未来の日本を代表するアイドル(?)の女の子達

私自身、いつもの祈願語の篆書と、千字文草書体冒頭部の稽古、そして書道アート作品の試作品を祈念を込めて書きました。

右手には新年にしか使用しない、およそ450年頃前のヴィンテージの至宝硯、中国明代の古端渓
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さて、更に長距離の旅をして、今度は日本の原点と言える場所、を目指して九州中心部に来ています。
ここの近くは一昨年の新年に来ていますが、今回はもっとディープな場所です。
で、、私はそういう目的なのですが、以前に熊本に在住されていた研究生fさんのご情報を頂き、市内を散策。
…すると、何やら良さげな店ではないか。。。
『バイーア』
この名前だけで私は既にやられてしまいそうですけど、WEBを拝見するとジルベルトやゲンズブールがどうのこうの…と、これまたドンピシャな良い匂いが漂っている…。
で、そろ〜っと迷い猫の様に、お邪魔したが最後、マスターやママさんに初対面で空気の様にうち融けてしまい(これは私には非常に珍しい出来事なり)、美味しいワインを頂いて飲んでたら、明日ライブなんだけど、、、みたいな感じで、じゃぁ僕、暇だしちょこっとギター弾きます? などという我ながら不思議な展開に。
で、翌日、「ちょこっと」じゃなくて、結局自然な流れで2ステージ丸々、マスターから御借りしたナイロン弦ギターでたっぷり弾いたという…(笑)。マスターのゲンスブール成り切り全快と初期ゲンスブールの美しい選曲、最近、作家デビューされたばかりのママさんのピアノ、博多からは若いパーカッションの男の子の中で、何故か「自然に」そこに居る不思議な旅人ギター弾きサロドラでありました。
そして素晴らしい初老のベテラン・ジャズピアニストの御紳士とも出会い、皆さんのご要望で、1曲、電気無しの完全なアコースティック・デュオ・セッションを頂きましたが、これが我ながら驚くべき入神の演奏でした。今まで東京以外で見かけたピアノ弾きでも、彼は最高のプレーヤーだと率直に思いました。
常連のお客様達も皆さん暖かく、非常に喜んで頂き、全く思いもよらぬ素晴らしく楽しい『音初め』となりました。
で、朝まで常連の皆様とワイン飲んで楽しく熱く、芸術談義、音楽談義に華を咲かせて歓談した、という。。。
本当にありがとうございます。素晴らしい出会いに感謝。絶対、再来訪させて頂きます!!!

で、、、ディープな場所。
ここも何処かは、ネット上などでは書きますまい。
思った通りどころか、それ以上、いや、日本最高の神域、、、でした。。。

その場所に近づく道程で、眺めた風景、地名、土地の地勢、それら全てが私には脅威だったのですが、それらは私にこう囁いていました。
『ここが日本が始まった場所だ』、と。
そこで感じたこと、そこで私の心が眺めた世界、それらはとても口では言い表すことなどできません。
それはストレートに神秘体験、と言ってもいい。
そこまで魂に感応する場所は、世界でもそうはありません。自慢じゃないけど、もう何十年も私はそれなりにそういう場所を求めてあちこち歩いています。
帰ろう、と思っても、そこを立ち去るのが、何か悲しくて立ち去れない、そんな場所、、経験。。
人生でそういう経験は過去に唯一度しかありません。
そこではっきりと心の中で、あちらからの優しい、そして懐かしい声を聴きました。彼らと逢えるのはここだけです。
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で、ここらまでの移動中、井上雄彦の「バガンボンド」を熱読してたのですけど、来てみたら、ここは武蔵の最後の地ではあ〜りませんか。。。これこそ全く私の念頭に無い事実でした。
なんと五輪書を書いた洞窟がある、と。。。。
おいおい、、、ほんとどうかしてない?????
バガボンドの原作となってる吉川英治の武蔵は中学生頃からよく読み親しんでいたし、五輪書は私が20代頃、自分のギターのフォームや構え方、そのマインド上の捉え方で悩んでいた頃、大きな示唆をそこから学んだ経緯が実はあります。
おまけに井上雄彦の描く武蔵は最高にかっこいい。
行きました。

五輪書の冒頭にもある、観音を念じ、書、茶、禅の境地で、自分の武人としての全人生の奥義を顕わした、その密やかな洞窟の場所、武蔵が念じた、石の観音像、、、。。。
ひとつ発見したのは、彼の墨跡を近くで眺めるとその筆使いの、凄まじい繊細さ。現代の画家や書家で、ここまでの筆使いができる人、たぶん何処にも居ないと思います。
バガボンドの著者井上氏も最近は筆で書いてるとの事ですが、武蔵本人の筆を使う境地は、とんでもないレベルですよ。
彼が唯々、武に長けただけの人間ではない事が、瞬間的に洞察できました。
しかし、その絵、その詩情は、どこか暗く、曇り、そして哀しい。それは彼、本物の武蔵の心の世界だったのだろうか?
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今年の自分の活動の様相全てがほぼ決定し、そのコンセプトに見合う衣装類を選定。博多でそれらを物色しています。
コンセプト的にも本当はメンズスカートをGETする予定でした。でも、結局、、、、、全然違う、しかも更に凄いものをGET。
川久保玲さんこそ、現代の衣装に於ける日本最高にして世界最高の造形家だと、常日頃、いつでも私は思っていますが、彼女一押しの物体を一目惚れで入手してしまいました。。。こんなの本当にオレに着こなせるのか? ま、眺めるだけでも楽しいけど…(笑)
そういう訳で、今年の全準備、ほぼ完了。
最高の1年の始まり始まり。