今週は言葉、そして表意文字としての漢字の本当の原点をみんなで勉強しています。
http://www.tansuishodo.com/kotobano.shtml ここの今月の指針をどうぞお読みください。
「花」という漢字のパーツを分解して、そのそれぞれの形が何を意味してるか?をまず学びました。
それらには2000年分の深い叡智と、深い霊性を含んでいるとも言える哲学がこのシンプルなフォルムに隠されています。
…そして、実際に五感と五感を超えて、その言葉と文字の故郷を実際に眺めに行きました。それは言葉にも、文字にも、閉じ込められはしない現実の世界…
触ったり、香ったり、聴いたり、…川のせせらぐ音、風のそよぐ音、雑踏や人々の雑音、青い空に映える薄紅に葉、散って舞う儚い花びら、そこに集う生命、緩やかで暖かい太陽の光、

しかし街中を一巡してる間、色々な文字が、まるで洪水の様に反乱する風景を皆で眺めながら、立ち止まって、書体や漢字、その場所の歴史などを説明したりして子供達と一緒に子供目線で歩いてると、なんだか、ここはまるで不思議な国の様です。
私は極普通の普段から日常風景にそう感じてはいますが、まるで宮崎駿アニメの中に皆でトリップしてきた感が、今日はより強くあったことに少し自分で驚きました。
子供ってこんな風に世界が見えてるのだな…。
ここはまるで、極自然に言葉と文字の生まれ故郷に近い場所です。
今日はいつもより長く、7分間の黙想して、今、心で観てきた風景、世界を内観して感じてみました。






ここは実はORPHEUS読書会でもよく利用しますが、この一帯は19世紀から続く、山口大学や旧制山口高校の元々の敷地です。この赤煉瓦造りの明治時代の建築物も山口大学教育学部の校舎の一部で、ここが往時のままに残る最後の建築物です。ここで近代日本の礎を創った明治〜近代の宰相達も学んだ場所です。この場所こそ、明治政府から誕生した近代日本の教育の原点であり、日本の近代教育の故郷とも言える場所です。
「土地」という意味では、明治政府によって政治的に施行された、47文字の現代仮名表記、漢語仮名混じりの調和体による現代日本語表記…、、それら私達が話し書く『現代日本語』という言葉の、ここは本当の生まれ故郷と言えます。
ちなみに、こうして建物が復興される前はなんとも素敵な廃墟で、サロドラの幼少時の秘密基地でもあり、隠れ場でもあり、数々の天才的?いたずらの聖地でもあります。
しかも、おまけにこの書道教室の古〜い建物は、その時代、明治時代往時の頃そのままの木造建築としてはおそらく最後の建物です。ここで文字と言葉の勉強を日々してる私達は、何か不思議な磁場に導かれている、とサロドラは思えてなりません。
あっ、そうだ…、付け加えると、詩人の中原中也も、ちょうどこの場所で学びました。中也はサロドラ的にも小学、中学、高校ともに学校の先輩なのですが、近代日本を代表する叙情詩人が生まれるバックグラウンドには、実はこんな場所や歴史の背景が隠されています。
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近くのアート展を観に行って、いつもの非常にアーティスティックな出張コーヒーを賞味。

なんかすごくマニアックな豆なので思わず購入。結構苦み、酸味が強く、煎れ方ひとつで後味の香りが変化します。

何気ない、この写真、すごく良かった。今はもう消失してしまった、あの外国のお菓子の様なザビエル教会、2本の塔を眺める2人の少女…、ちょっと涙ものなくらいな世界、物語を感じるフォト。