2017年01月23日

2017年のカウンターライン


 ……さて、わたくし、cloud化してたEメールを、もうこの数ヶ月間放棄。巷で皆様してるlineなども拒否。facebookなどはザッカーバーグの裏のにやけ顔をつい連想して、吐き気するほど嫌い。でもsnsがそれほど嫌い、って訳でもない…。

 、と、云う状態ですが、どうやら私、真実の愛の追求期間で、なにか奥義とでもいう事を悟ったところなども、かすかにありまして…。

 関係者皆様、ご迷惑をおかけしているかと思われます。これも人類の人文学に寄与する人体実験行為と見做しどうぞお許しください。





 …んで。






 非情、…いや非常に、気持ちいい。
















 もう数年も前から、海外のリゾート地などでは通信困難環境を売りにして人気を集めるホテル!、だとかをよく見かけますが、


 あ、おれ、今 通信無理だから。



 …と、プールサイドで、山盛りフルーツでも食いながらカクテル飲んで、何も考えず太陽を眺めては泳ぎ、読書でも…。
 んな、贅沢なことをしてるセレブの人達も今どき世界中、非常に多いかと思われます。

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 で、この『通信困難とはどれだけ気持ちいいか?実験』の数ヶ月…。。







 ……… こりゃたまらん。。。




 気持ちよ過ぎるぞ、おい。。






 今の高機能情報社会の世界を人類としては史上初めて体験している訳で、まだ、その本当の緻密な検証は社会学的には出来ていません。その新しさにこそ面白さもあるし、だいたい空想としては、私自身ハイテクはとにかく無類に大好きである。


 しかしインターネット最初期のエレガントな空想は、やはり空想で、いざそうなってみると、空想とは全然違う現実も露呈してくる訳で…。




 まぁ社会学、脳科学、生理学的に難しく説明もできるでしょうが、それは私の仕事では無い。


 人間のコミュニケーション。特に、心の世界の交流。


 明らかに人間はキーボードの前で、心のチャンネルが何処か捩じ曲がってしまう…けれど、見たところその事実に、多くの人の自意識は全然存在していない。

 このせいで、おかしい人では無い人が、完全に頭のおかしい人になってる例も眺めると実に多いし、結局はそれが原因、遠因の犯罪さえも多発している。




 効率化や便利のみを求め過ぎると、何処か人は愛を失ってしまうのではないかしら?




 ふと我に返り世界を眺めてみると、美学が強烈な明快さを持って確立してる人…、例えばギャルソンのデザイナー川久保玲さんなどがfacebookなどを安易に利用する姿は想像すらも出来ないし、彼女は宣伝媒体のwebすらも真っ向から否定する姿勢をずっと貫いている。作家の村上春樹氏はたまにネットに企画物で登場はするけど、未だに公式webなんて無いし、snsもきっとされないでしょう(隠れてしてそうな気もするが…)。だからこそ頑に作品を電子書籍化をしないのかな、と想像します。まぁ春樹作品の電子書籍化はした方が良いと個人的には思いますが…。

 さらに、もしもマイルス・デイビスが生きていたら…?(なんだか言うまでも無い。。…が、twitterにshit,fuck!とか、たまに呟いてたりして…w)




 …そういう訳で、私に何か御用のある方は、お急ぎの方はお電話、お急ぎで無い方は、ご面倒乍ら必ず自筆手書きのお手紙にてご交誼くださいまし。

 本当にできるなら伝書鳩など良いですね…。飛脚…、いや、瓶に入れた手紙を海に流して波で漂着するのを延々と待つのも良いかと思われます。(これはジョークではありません)


 なんだそれ、あほか、面倒くせ、…って方は、どうぞご遠慮無く私めなどは無視してください。



 すみませんが、どうぞよろしくお願いします(- -)。

 2017年のカウンターラインは、1970年代のカウンターラインの夢想した姿とどうやら真逆に成った様です7。

 私の宇宙大の作業環境はこれで完璧になりました。








posted by サロドラ at 01:23| 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月11日

お稽古初め


 例年通り、新年書き初めの後のお稽古初めはペン字から始めました。


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 昨年は墨液を中止して、摺った墨のみで毛筆のお稽古を終始してみたのですが、ふと思ったのは、ペン字のインクの色合いも、どう見ても気に入らぬ…。。



 それで、普通は絶対しない事でしょうが、墨でペン字を書く実験を重ねてみました。


 やはり色合い、黒の色彩トーンはやはり思った以上にとっても良い。しかし、問題はペンは何を使用するか? 普通はつけペンの金属のペンです。しかし抑揚の深みが無く、面白くない。

 それで、鳥の羽ペンを使用。


 本物の墨は、インク特有の平坦さが無く、掠れ、滲み、色合いの変化が、極細の線にも現れて、線の息づかい、呼吸感が感じられる。

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 それがより強く表現される。しかし実用としては滅茶苦茶に書きづらく、ペンには筆の吸収場所が無いので墨も息切れが早く、全く続かない。





 しかし、思えば、中世のヨーロッパではこの状態で文章を書いていた訳で、近世頃までは音楽家が書くスコア譜面もこうしたペンを使用していた筈です。墨ではなく黒い顔料のインクでしょうが‥。


 酉年に掛けて、鳥の羽で書くのも一興でしょう。顔料のインクではなく、本物の墨。


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 この取り合わせは、古代から近代まで何処にもありません。


 しかし、毛筆を使うと、改めてその実用的な合理性が身に沁みますね…(笑)。書きやすい。線が全く息切れしない。表現に多様性の幅が出る。

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 バガボンドを描く漫画家の井上雄彦氏は、本来はGペンで描く漫画を、墨と面相筆という極細の筆で描いているそうです。

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 宮本武蔵本人がそうであった様に、本当に繊細なコントロールを指先にさせる事が出来る技巧、指のコントロールを出来ているなら、日本の柔らかい毛筆ほど、自由度の高い表現が出来るものはありません。


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 藤田嗣治の若い頃の、猫や裸婦の極細の線は、やはり面相筆で描かれています。ピカソも、彼の描く繊細な線に唸ったという逸話を耳にした事があります。戦後のリアリズムを直視しない転倒した左翼思想が日本から海の外に追いやってしまった、芸術分野では最高の才能です。

 彼の痛烈な日本への最後の言葉は
「日本画壇は早く国際水準に到達して下さい」


 …こりゃ、そのまんま大声で言いたい。

 日本音楽は早く国際水準に…


 …いや、やめときましょ。

 
 私個人の望みは国際水準、じゃなくて、歴史水準。

 
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posted by サロドラ at 07:07| 書道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月05日

喜びの年のはじまり Åγαβαμβι



 私の年始年末の儀式である魂の旅路は、真実と本物を追求する申年閉幕式に相応しい、日本最高の蕎麦求道者の本物の匠の世界を堪能して締め。

 この生き生きとした喉越し感。その無駄の無さ。フラットさ。飾らなさ。本物って、虚飾も無駄も一切、無い。


 できれば、こういうものだけを毎日喰っていたい…。。


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 で…、、独自のフルータリアンおせちを考案して、昨年の真実の追求の副次効果(?)で、生まれて初めてやっと嗜めるようになった日本酒で酉年を迎えるなり。



 そして、これもまた生まれて初めてNHKの紅白を全編通しで観た。

 J-popに興味無し。TVに興味無し。メディアソースに興味無し。で永年過ごしてる私であるが、なぜか今回はこれをじっくり観なければならん気がして。。…これが結果、非常に面白かった。


 この数年ほどは、旅先のホテルでほんの少しだけ齧り観て、こうした日本の音楽シーンの片鱗に自意識無しに寄り添ってる自分に心底絶望しながらも、その動向だけでもチェックするか‥、と思って観たら、やはり超絶的な絶望のどん底に突き落ちる事を繰り返し…(泣)。


 きっとTVもNHKも、この時代の変化に必死でもがいてるんだろうな…。もうTVの時代そのものが20世紀と共に既に終わりを告げたのにね…。その様がシニカルに面白かった。


 …だけど、そういう皮肉ではなくて、文句抜きで最高に素晴らしかったのは、林檎である。

 さすが林檎なり。と、オレンジのさろどらサマがフルーツ類の親類としてつぶやかしてもらおう。


 世界の最先端音楽シーンではとっくに旬を過ぎたエレクトロニカなメイキングを盛り込んだものではあれど、真摯にそれらを取り込んでいく貪欲で前向きな姿勢にとても好感を持つし、何よりも、屋外の生放送で、こんな仕事を成し遂げたスタッフ全員の仕事っぷりの素晴らしさ!に尽きる。こんな素晴らしいものを観ると、日本も、日本人も、捨てたもんじゃないぜ、って気になる。


 都庁をプロジェクションマッピングで彩りARの虚構空間を産み出し、無数の背景人物を操り、まるで震災などの悲しみに喪に伏す様なファッションデザインといい、20:16〜20:20の東京五輪に掛けた演出といい、そして、楽曲もスタジオヴァージョンとは雲泥の差の精気のあるアレンジ、演奏、歌唱、そして林檎の詩才だったと思う。




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 しかし、私の目を強烈に惹いて離さぬのは林檎の横のÅγαβαμβι←この文字一体どうやって打つんかい?)様お二人!!!

 その強烈な美学。この映像の中で、もう既に最も世界を席巻している才能は、実はこの御二人だ。しかも夫婦(いや、これは"婦婦"か?)とは!?


 すぅごいぞぉぉぉぉぉおお〜〜〜〜〜!!!!!!
50853137762477☆★☆★☆



 …こういう御人とはぜひ御仲良しになりたい…。。。
 

 酉年を迎えるに相応しい鳥肌が立ちまくりましたわい。




一応釘刺しとくと上記動画に法規定上の違法性はありません。JA○sR○句よ、法規定条文解釈上はこういう著作権法の抜け方もあるんだよ。

Åγαβαμβι Ayabambi 椎名林檎 紅白 2016 青春の瞬き 動画 Ringo Sheena 東京事変

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 …さて年を明け、いつも通り、早朝の早々にそうそうと出かけるおれ。

 今年導かれたのは、もう此処しか無い、という申年究極のエネルギーが満ちまくっていた場所。それが、一体どこかは例によってここには記さぬ。


 今年の全ての出来事は、ここから湧いて出てきていたのでは無かろうか?と、個人的に思ってる場所へ。



 そこに特殊な水があります。



 それは日本の書聖、空海。彼が空海として世に立つのに必要な力の最終準備、最終調整をした古来からの霊地で、その後の彼があの偉大な業績を成し遂げる礎を築いた場所です。

 去年の夏頃から、どうもその強烈なフォースをここから感じてならぬ…。


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  ご来光

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 私のメイン研究テーマに触れる、ここはおそらく数千年前から特殊な場所だったと思います。空海はそれを間違いなく知っていた。

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 世界的にみても珍しい原始林の森。しかも神使の鹿(やはりバンビか?)が悠々と森を歩いてる…。日本の正月飾りの定番、シダ類のウラジロも群生しています。フルータリアンの私は、史学や哲学的な見地から餅などをあえて飾らないけれど、ウラジロだけは欠かさない。それを観るだけで特別な気持ちに成ります。その理由が、こういう風景を観ると確信を持てます。


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 これが、その特殊な水。なんかオレンジ色ですな。。



 この水で、書道会員の皆さまに書き初めをして頂きました。今年の祈願はかなり特別な力にて叶うことでありましょう。





 で、私も書いたのですが、書体違いで色々書いた。

 行書ではこうですが、

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 草書では、こうなります。

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 まるで漢数字の七十七のような形になるので、七十七歳を喜寿として祝う風習が古来から日本にはあります。

 今気づいたけれど、これ、見ようによっては七七七にも見える形ですね…。


 昨年は皆さまご存知の通り、私は"7"の為に準備に準備を重ねましたので、きっと、その全てが開花することでありましょう。



 しかし、申年は真実追求の素晴らしい年でした。色々な事件に事件を重ねながら、結局は良い出来事、本当の真実だけがどんどん洗練されて露わになってゆく、という年でした。無駄は消え、本物だけが、最後にそこにある。

 結局、果実を結ぶのは、本物だけです。


今年はゆっくりお酒でも飲んで、その実りを楽しんで眺めましょう。
 

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(やはり神使のバンビが身の周りをうろうろと…)


posted by サロドラ at 07:07| 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月01日

2017 Happy new year!



新年あけましておめでとうございます

☆ 本年もよろしくお願いいたします ★



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 今年は酉年です。このブログを通読なさってる愛読者の方はもうご周知の如く、『酉』とは動物の鳥ではなく、十二支の酉を司る象形文字です。






 この文字は酒のさんずいが無い形ですが、酒を造る酒壷の形の象形で、漢字の生まれた殷代の末期頃にはこの壷は既に青銅器などの金属でできていました。さんずいを入れずとも、この形だけで、酒を意味しますが、これに蓋をした形が樽という字のつくりの部分です。きへんを持つ樽の酒樽は本来は木で出来ていたのではなく青銅器だったのですね。

 しかしこの殷代末期は、政治腐敗も凄まじく、酒池肉林という言葉はこの頃に実際に腐敗した王族によってされていた史実から出来た言葉です。これが原因となって、殷代は滅びます。


 さて今年の酉年ですが、前年の神の象意激しい機運は落ち着き、ゆったりとした喜悦に満ちた年と成ります。


 今年は何事につけても、ゆったりと酒でも飲みながらパーティーでも楽しむのが大変に宜しい。

 

 すなわち、今年はずばり、喜びの年です。


 という訳で、今年は昨年に懸命に動いて刈り取って得たもの事を、ゆったりと楽しみましょう。それが重要です。今年は得たものを熟成させ、発酵させ、その味わいを楽しむ年です。



皆さん、今年は大いに楽しみましょう♥


 


 2017年 元旦



 ps,私の作品が届いた会員の皆様はどうぞお部屋の西の方角に飾って、どうぞそれを日々眺めて楽しんでください。愛読者の皆様は画像ファイルをどうぞご使用ください。何が起るかお楽しみに!

posted by サロドラ at 07:07| 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする