2020年02月13日

マスキング



 己がマスキングされてる事を人は理解しない。


 例えばyoutubeを観る。

 これは数重のレイヤー化されたマスキングを自動的に浴びている。


 youtubeで観る人気youtuberは割と賢いので、己にマスキングを掛けて自己表現をしている。無意識であれ意図的であれ。


 悪役レスラーみたいな顔を売ってる人が、実はいい人。

 賢者の顔を売ってる人が救い様の無い馬鹿。

 正義の顔を売ってる人が地獄行きの極悪人。



 私が日々、面白がってるのは、彼らの必死の"演技"である。そして、その持ち上げ役の視聴者の狂い方である。

 (これが香しくなっていくと、巷によくある陰謀論まで漂着する。これはもう非知性を遥か通り過ぎて、唯のキチガイである。こういうキチガイには頼むから犯罪だけは起こさないでくれ、とお願いしたい。迷惑だから。)



 メディア論になるけれど、何かを表現するとは、こういうことだ。


 たまにどストレートな表現に出逢って、何か豊穣な気分に浸れる事もたまにはあるけれど、それもやはり疑った方がいい。

 真剣に日々表現を志している人なら、これは簡単に理解できる事だ。 



 貴方の観るものは全てマスキングされている。

 私の言いたい事はただこれだ。

 貴方が賢いならこれを吟味、理解せよ。
 
 もしもこれが理解できないなら、貴方は実体から遊離した途方も無いギミックだらけの愚者の道を今後歩く事になるから、覚悟なさい。これから貴方の為す仕事も生活も全て他者を、そして己自身を騙すまるっきり無自覚な嘘で塗固められるであろう。


 これは限定的なメディア論ではない。全ての事象の真理である。



 マスキングを解くにはどうすればいいか。


 単純に目に見える表面世界を信じないことだ。


 これは大昔から言われている賢者の言説である。これはインドの古語サンスクリットではMaya(マーヤ)と呼ぶ。

 
 私の眺めるところ、自然界が生み出すナチュラルなMayaではなく、人工的なMayaが近代を支配している。政治、文化、さらには瑣末な生活道具に至るまで、全てを。


 そんな訳で、この世界を生きるのは、えらく難しくなっている、…らしい。


 本当は難しくは、全然無いのに、ね。



 空は青い、海は青い、そしてだからこそ神の顔は青い、そこに何のギミックもフェイクも無い。

 真実は、"ど"ストレートだ。 そこでは人間の浅知恵と、小賢しい小手先は一切、通用しない。


汝、それを知れ。


 私は、ノーギミックの真実に根ざしたアートだけを信奉する。例えば、アンゼルム・キーファー…。


 真実の追求に根ざしたアートは、一見一聴、それが真実であるが故に、人間の指先が通用しない故に、必然として難解な姿をとり始める。

 空の青さ、海の青さ、神の顔の青さは、そのどストレートな真実を人間が単純、単調に描くことを永遠に拒絶する。不可能、その不可能への営みこそが、真に凄いアート。本物のアート。

 


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posted by サロドラ at 03:06| art | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする