2024年01月23日
Absurde : Liu 2e œuvres
Ce texte utilise un langage musical appelé "Liu" pour recomposer la structure musicale.
2024年01月15日
New York Times ー 52 Places to Go in 2024 ー
ニューヨークタイムズ誌の「2024年 今年行くべき52ヶ所」に、パリに続いてNo.3に山口市が選出された、という話題が。

No.1が北米皆既日蝕観測。
No2がオリンピック開催を控えるパリが選出。
そしてNo3になぜか突然、山口市。
1、2は確かに2024年にしか味わえない場所という理由がわかりやすいにせよ、突然、世界の中でなぜ山口市が?と、そこら中で話題が持ちきり
に。
で、驚きながら記事をよく読むと、山口市、とか、山口県、というよりも私の普段ウロウロして生きている生息地、数十メートル範囲の狭い地域がgoogle mapリンク付きで実にセンス良い名文と写真で全米有力誌面にて、堂々と世界に向けて紹介が…。!!!!????と興奮状態で飛び起きて、記事にも紹介されている私の常連カフェ(Log coffeeさん)に行ってオーナーさんに事の成り行きを拝聴。

この記事のライターさんは鎌倉在住のアメリカ人の方で、旅の途中でカフェに来訪され、著書まで置いていかれたらしい。カフェオーナーさんが元ネタ情報提供されたそうで、NYタイムズ誌編集部で、世界中から集められた記事の中から選出された、とのこと。
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普段、私の教室には、よく海外から御来訪のミュージシャンが停泊したり、書道を学びに、という外国人の皆さん相手に延々講義をしたり、一緒にリハーサルをしたり、歓談をしたり、結構、繰り返してしてきた経緯があります。
ex. from Paris from London
私が東京から帰郷して、教室で講師として教え始めた時、初めて来られた一般の方は、NY市立大から恐竜-地質学研究者として山口に滞在していたDeborahさんという女性でした。
ちょうど同じ頃、ギターを教えてくれ、とふらりっと尋ねてきたのは美大卒業後にオーストラリアから来たアーティストのRichardくんで、彼は山口滞在しながら英語講師をしていた青年。私の身の回りだけは、どういう訳か国際的な雰囲気が最初から常に漂っている、という…。
世界中から結構、色々な方(わりと濃ゆい人脈)がこの教室に訪れて去り、を繰り返し、ここはどこかの国際空港か、駅か……?…と感じるほど。
で、皆さん口々に、山口はとても良い街だ、と言うのです。
私自身も、確かにここで生まれ育った身ではあれ、一度は捨て去ったと思っていたこの故郷は、帰ってみると、まるで違う見知らぬ風景で、帰ってきたというよりも、記憶のどこかにあれど、見知らぬ場所に漂着した、と、感じて過ごしていました。(今もって変わらない)
そんな私の雰囲気、匂い、が、そういう旅人達を世界からここにおびき寄せてきたのかも知れない…。
まるで私は、確かに出身地にありながら、しかも異邦人であり続けているかの様。
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そんな私から感じる山口。このNYタイムズの記事は、短文と美しい写真で見事にそれを捉えている。
思うに、旅人の気持ちをふと掴むのは、これみよがしな、観光絵柄でも、建っては消え建っては消えする都会のキノコの群れの様な漂泊でも無く、歴史の中で自然に培われた、人々の普段の営みだと思うのです。
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住民からすれば、なんでも無い極普通の風景や、路地裏の雑踏、、そこには、世界のどこにも無い、真実の顔、横顔、とても魅力的な陰影がある。
それはとってつけた物では無いし、とってつけれる物でも無い。
世界の、とある街の魅力、とはそんなもの、ではないかしら?


↑記事ライターの方の著書
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小津映画は、世界でアーティスト達に今でも非常に人気があるけれど、逆に日本人からすると、ちょっとわかりづらい。シュールで、皮肉、ですら、ある。
無自覚を描写した姿、であり過ぎるから、だと思う。
山口の魅力は、それにとても似ている。


私の教室は、明治時代の建物のままで、教えている書の世界観は昭和初期風で、同時に平成ー令和の最先端な機材で最先端な音楽を追求し続けている。
自分でも、とても奇妙な営みなのだけど、狙ってそうした訳では全く無く、自然、勝手に、成り行きで、そうなだけ、である。
私は、そういう作為無き、無自覚を愛する。
自分の作品も、すべからず、そうであるべき、と思っていて、書であれ、音楽であれ、瞬間の即興に全てを賭けて生きている…。
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ところで、日蝕、パリ、山口。。。。NYタイムズ編集者さん、それ、オレのこと…
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お薦めコース
雪舟庭 → 瑠璃光寺 → 中市町 銀天街cafe (ついでに書道教室ね。お茶でも出しましょ。どうぞお気軽に)→ 松田屋 → 電気ブラン(bar)
2024年01月01日
令和陸年 甲辰 その象意
賀正 新春あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願いします

本年もよろしくお願いします
今年の干支は甲辰です。恒例ながら漢字学から観ずる今年を記しておきましょう。

辰という字は、ハマグリ貝から貝が足をニョキッと伸ばしている象形です。
辰の字が入っている漢字には、震、振、唇、娠...などがありますが、どれも音読みでシンと読み、このハマグリ貝の象形を転用することでできた漢字です。
よく海岸にいて浜辺を眺めていると、貝が動く時に足を出して動きますが、こうした『動く』という意味合いがこれらの漢字にはあります。
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十二支としての辰は、龍のイメージにも転じて流用されますが、足を長く伸ばした貝のイメージがそこには隠れてもいます。龍は中国ではもっとも格調高い生き物とされ神の位置を古代から占めていますが、龍は他の漢字の中にも色々な形で登場します(例 : 九 風など)。
大空を飛ぶ龍のイメージを空想すると、なにか伸び伸びとした気分にもなりますね。
また、辰の字で描かれる貝は、農耕器具にも使用され、故に農という字には辰が入っています。
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さて、そんな辰年の今年ですが、昨年は新しく生まれた様々な価値観、特に新しいテクノロジーが水面化から表面化し、世界に顕現する年でしたが、今年はそうした新しい世界が益々増長し、増幅していく年となります。
世界の各分野で、こうした新しく誕生した超ハイテクノロジーがより一層、目に見える形で、ぐんぐんと伸びていく年となります。
今年は、個々の動きもより足を遠くに伸ばして、新たな世界を開拓していくと非常に運気を上げてゆく事でしょう。
世界中の皆様にとりまして、佳き年となりますことを心から祈念いたします。
(ps. 会員の皆様に届いている書道art年賀は、フレームなどに入れて東南東にお飾りください。このブログ愛読者の皆様はどうぞ画像をコピーして東南東の方角に飾ってみてください。きっと良い出来事が起こりますよ! )