2016年07月11日

木村百合子&Matthieu Roffé  European jazz night


 7/9(sat)http://bit.ly/2906JEz

 本日は仕込みから独りで黙々と作業。簡易とは言えPA作業を自分でするのはあまり無い事なので、寧ろ普通のPAエンジニアが絶対にしない事をしてみる計画をする。

 で、仕込みが終わって、木村さんマチューさんご到着。お二人は何しろ連日の過密スケジュールなので、なるべく負担の無い方法をとっていく私の密かな方針。

 とりあえず、ゆっくりお茶して歓談。マチューさんは初めてのかき氷、しかも本物の地物抹茶を使用した大人の本格派抹茶味に挑戦。パリの事情などの色々なお話を拝聴。

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 会場入りしてサウンドチェックを開始。音の仕上げ方は、アコースティックだけど、繊細性を失わず、迫力を出すコンセプトを思った以上にうまくできたと思う。ライブハウスや、普通のホール・エンジニアリングでは絶対できない秘密の技を仕込んでおきました。


 で、急遽、本当は明日の長崎公演でされる予定の、映像と音楽の即興コラボレーションライブを今日、盛り込む事に!

 特別セミナーだけでも、充分凄いのに、ライブもまた、一度で二度美味しい、何か異様にゴージャスことに…。



 特別セミナー開始。

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 研究生は一応、それぞれのレベルで理論の基礎概論を習得していますが、今回のセミナーは私の思ったレベルの遥か上で、もうこれだけで、ライブを聴く以上の価値満載でした。

 私が特に興味深かったのは、アメリカとは違う、ヨーロッパ特有の考え方なのだけど、さすが、音律も、和声も、本家本元の深みの部分に触れて頂き、そもそも誰よりも私個人が現在取り組んでいる、音楽のクジラを捕まえる壮大な話の、それは決定的な要素に触れてきました。


 なぜ、私は今、そんな事に執心しているか? 本当の事実がほとんど全て明瞭になりました。


 ほんの一例をここだけの話、少し挙げると、


 音というのは宇宙からやってきていて、ドレミ…の7音は太陽系の惑星にそれぞれの音が当てられており、その色彩が存在していること。そのノートにそれぞれ固有の星の響きを感じること。


 …まるで、変なスピ系の話に援用されかねなく見えるかもしれない、この深いお話こそ、実はそれこそ、旋律の本質を言い当てており、音楽という文明の根源に触れる話題です。


 また、モード(教会旋法)の扱い、そのヨーロッパ特有の個性。

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 マイルスのクールジャズ以降のモード奏法は、複雑化し過ぎたビバップのハーモニー・アプローチのアンチテーゼで発展した経緯がありますが、それを更に反対にひねり返す様な発想でした。


 とにかく、これは日本でもアメリカでも学べない、深い歴史の経緯や感受性から来る最先端にして本物の音の技法、考えを啓示してくださいました。


 日本やアメリカで音楽を学ぶ人で、これらの真の音の根源に気付く人など居ない筈です。


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 更には、日本の文化からの特に精神文化からのインスピレーションを、具体的にどう形にするのか、そのアティトュード。


 聴いている若い研究生達にも、それは頭ではなく、魂で感じる部分があった、と思います。



 今日、ここに来た人は、冗談ではなく、音楽の本当の本質を求めてパリに留学して、数年も学ぶのと同等の価値を数時間で手に入れたと思います。私が思うに、具体的には1000万円くらいかかる値段の作業のエキスと、それは同等だったと思います。今日参加した研究生はそれを自分なりに生かしていってください。

 少なくとも私個人は、もう既に己の為しとげる音楽旅行の地図、設計図の基礎を創ってしまいました…。




 で、休憩をして、ライブ鑑賞。映像コラボから。

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 なんと、映像とは1933年の日本のモノクロ、サイレント映画、『東京の女 小津安二郎監督』。


 …………。。

 …………。。。


 小津って、こんなだったのか??? タルコフスキーかと思ったぞ、おれは…。。


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 で、予定通りの通常のデュオ。私がミックスをしながら、マチューさんのヨーロッパの繊細で深い色彩と、木村さんの東洋の寡黙な曖昧な空気が、融け合い、ファインアートの油絵の様な素晴らしい音が、指先のフェーダーの先に紡がれていく…。


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 で、私も混ざったはいいが、脳はギターなんぞどころじゃない場所に飛びっ放しの上、あり得ない2、3のミスも影にあり、私のギター史上でも最悪なプレイに…。。(なんじゃ、そりゃ?) ある意味、リスナーからすればオモロい体験ではあったかもしれぬが。。これもまた、天の配剤と見做すなり。

 が、ギリシア人に習い、私は"反省"など絶対にしない。それも天から与えられた形を変えた恩寵である。その背後の意味が自分でもよく見えるから…。


 終演後、CD販売で、お客様方と歓談、アート・トークに花が咲く。

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 いやー、、、濃厚、濃厚を超える、濃厚な一日でした。


 
 さて、今度は、私がお礼にパリからのお二人を捕獲して歓待しまくるなり。

 まずは私も愛泉する県内最高の温泉でじっくりと和み癒して頂き、皆で食事に行くと、まるで小津映画そのものみたいな店に行き当たって、打ち上りながら、これまた芸術談義に。

 ここは50年代の東京か、60年代のパリなのか、、一体、ここが何時で、何処なのか、なんだかよくわからん状況に。これぞ時空を超えたマルチカルチャリズムである。


 地酒を飲みながら、小津映像と宮崎駿作品の類似性について、だとか、風立ちぬが特に好きだ、だとか、三島の最後の行為に涙が出てしまう、などというどツボな話で異様な盛り上がりを見せる。。も一軒、いこ、などという古き佳き日本のオヤジな風情の、パリ気鋭の若手のマチューさんに、現在の私のクジラのお話も少々ご意見を相談してみたりする。


 で、さろどら教室にて、お休み頂くのだが、書の作品の鑑賞のツボなどをお二人に解説したりして、感銘を受けておられるお二人と私には、もう眠るまで異様に濃厚な空気感が消えぬ‥。


 
 で、早朝、起床してお二人は今日は長崎に向かうので駅まで送るついでに、雪舟庭をご案内。

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 何か、鳥肌が立つような感銘をマチューさんも木村さんも感じて頂いたようで、そのことにこっちも深く感銘を受けたという…。


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 お二人のツアーは、まだ続きます。たまたまここをお読み方、絶対に"生"で観に、行ってください、、いや、行きなさい!!!



 この続きはぜひパリにて。



posted by サロドラ at 07:07| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする