辰年。

辰の文字は貝の象形で、動くという意味で、なんとかかんとか、などと書いて1年が始まってみたら、始まるその日に震災。空港は炎上。
ん?
で、始まり、更にその月に、山口市などという国内でも割とマイナーな都市がなぜか世界的注目を浴びる都市として紹介。
ん??
こりゃ、何かが動いておる。
で、米大統領選は、トランプは銃撃されあわや即死を免れながらも、圧倒的勝利。国内は自民の裏金だなんだ、で、凋落。
隣の韓国はアジア初の女性作家がノーベル文学賞受賞。かと思ったら、なんとこの時代に軍が出動する戒厳令。


ん???
動いておる。どころの騒ぎではない、得体の知れぬ大騒ぎのこの世。

パンデミック終了の出来事としては、100年前もまぁ似たような混沌が支配していた事を思えば、歴史の胎動は古来から十二支の哲学通り、やはり循環し、繰り返しておるな、などと、妙に感心してみたり。
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個人的には、去年の夏に罹患したコロナの後遺症らしき症状がなぜか半年も後になって吹き出してきたのか、初春から秋まで、人生で経験したことが無いような蕁麻疹との戦いと、罹患時にも起きた突然、体が動かせなくなる症状で、道端でぶっ倒れてみたり…。
道端でぶっ倒れると、しかし、空って青いなぁ…、と。
むか〜しから大好きなフランス文学の一節を思い出してみたり。
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パンデミックもいい加減、変な出来事だったが、それが終わると何が起きるか?という、これら一連の動きもまた、人生で経験できたことはある意味、得難い貴重な体験だった気も。
せっかく生きているなら、あまり体験できない貴重な体験をできるだけ多くしたい、などとそもそも考えている性分な為、まぁなかなかに面白い1年ではありました。

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だいたい、悪く見える出来事、って多くの場合、真反対の異常に良い出来事だったりする。
反対に、全て良し。最高。…って状態は、好事、魔多し、とはよく言ったもので、やはり真反対の最悪な出来事、でもあること多し。
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二元論を超越する思想、哲学については、10代の頃から何か心惹かれてやまぬ身からすれば、こうした善悪は、表裏一体の同一のもの、などという空恐ろしくも、至高の芸術を想起させる美しい考えもあるもので‥‥。

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ま、いいや。(←全部これで片付けるオトコ)
よく村上春樹作品に登場する◯◯くん、っぽいですな。
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あ〜〜〜、いい年だった。
きっと来年は、もっといいに違い無い。
