2025年10月09日

☆ Carmine Street Guitar ★



  さて、と。ネット上には楽器、機材について綴ることはせぬ方針のこの身…。


  やはりプロのお道具としてのそれらは秘密満載だったりする訳で、そういう秘密を不特定多数の誰かに教える、なんぞという事はしないのだけど、、(直接に教えている人には目の前で赤裸々に明かしている)


 その種の裏秘密は業界内で駆け巡ったりして、実はあの人のあの機材は…とか世界中ミュージシャン同士の秘密の噂話で盛り上がることは、よくあるあるなネタ。


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  そう言うプロ類はギターなんてまぁなんでもいいよ〜んという顔をしておきながら、、、実際、どんなギターでも己の腕前だけで佳き音を引き出せる、のであるが、、、それはあぁでも無い、こうでも無いを、延々延々延々長年に渡り繰り返してきた結果、漂着する境地。


  これら簡単に言うなら拘りポイントが、一般世界とはかなり違う、という事に尽きる。



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  さて、そう言う風情の世界中のギター弾きを大いに唸らせるギタービルダー。そこはNY、ジミヘンがかつて自分の音楽制作の城としてつくった『Electric lady land』と言うアルバムタイトル名まんまのrecording studio『Electric lady Studio』のすぐ近くに何十年も店を構える職人おやっさん。

 https://www.audio-technica.co.jp/always-listening/articles/carmine-street-guitars/


 これがもう、ギターフェチをくすぐりにくすぐるブツを次々と制作していて、このお店は映画にもなってたりする。

 https://www.bitters.co.jp/carminestreetguitars/


 予告を見てもわかる通り、普通のチャラいギター弾きではなく、一癖も二癖もありそうな類がふらりっと来訪していくその風情。






  冒頭はこの身も大好きな映画監督のジム・ジャームッシュ。彼は映画制作を始める前から元々NYのアンダーグランドで名を馳せたミュージシャンで、今も音楽活動も相変わらず、実にアーシーに続ける人。


  それから、NY屈指の職人ギター弾きマーク・リボー。さらにはビル・フリゼール。まぁジャズ弾きとしては異例中の異例みたいな唯一無比のスタイルを誇るこの人が、出来立てのギターを試奏して、「ビルが弾いたギターだから値段をあげなきゃな〜!」なんて微笑んでお世辞を言うおやっさん。


  おやっさんの高齢の母親が電話番をしていて、弟子はただ1人、NY punk風なかっこいいお姉さん。


  もうこの店の風情だけで、痺れに痺れる。


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  普段はインスタなんぞは見ないこの身も、このお店だけはいつもチェックしていて、今度はどんなギターを作ったのか?? と、興味津々。


  何しろ、NYの歴史的建造物の廃材をもらってきては丸々使用し、ネックからボディーまで全てハンドメイドで仕上げていく、と言うお店。


  しかも、その廃材自体が、由緒ある、まるで歴史そのもの、NYのカルチャーそのもの、みたいなブツでギターを仕上げてくるのだから、目を惹きに惹く。



 
  例えば、つい先日に仕上がったギターは、戦前、まだ禁酒法時代に、秘密でNYの文化人が集まっては酒を呑んでたBAR カウンターのでか〜い一枚板からできたもので、そのカウンターの上で、ジャック・ケルアックが、スタインベックが、頬杖をついて、酒を飲みながら文学談義に興じていた、、、なんぞと言う………………。

 もしや今やなんとギターに化けたこの木の上で『怒りの葡萄』やら『二十日鼠と人間』などの着想を得たのやも知れず、もしやこの木の上で酒と薬でベロベロになった挙句に名作『路上』のシーンが脳内に浮遊し始めたのやも知れず………………。


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  この由緒あるBARは2020年コロナ禍で閉鎖。
 https://www.untappedcities.com/greenwich-village-speakeasy-chumleys-closes-for-good/



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  これはこういう特異なストーリー性で既に異常に萌える訳であるが、それ以前に、100年前は木材の使用法がそれはもう贅沢極まりない訳で、現在制作されるギターは、森林伐採規制により、ストック品の木材をちびちび合板で使用、、、なんてみみっちい作りのものばかり。木に関しては数十万〜数百万のものでも、まぁまるで期待できぬギターばかり。



  しかも楽器用の木材は、ある程度(数十年以上)は伐採してから寝かせて乾燥してからでないと使用できない。


  つまり、ストーリーを差し置いて合理的に考えても、100年前の贅沢な逸品木材がもう乾燥に乾燥しきってる状態を最初から使用できる訳で、これはこの時点で既にちょっと物凄い。







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  ***



  最近は、ずっ〜〜〜っとコンピューター上の仕掛けでああでも無い、こうでも無い、という無機的作業ばかりに身をやつして、10年ほど費やしてきてるのだけど、とは言え、やはり根本がギター弾きなこの身。


 こう言う、えも言われぬギターをしげしげ眺めると、どうにもこうにも何かが疼いてくる…。




  アンプ、フルで鳴らしあげてギター、弾きてぇ〜〜……………………………………。



  この身を震わす振動が必要なり。(魂の餌、みたいなものか?)



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posted by サロドラ at 03:03| 楽器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月07日

マーシャル博物館


 さて前回に続き、日頃blogなどには絶対に書かないと決めている機材の事をウダウダ詳しく書き倒してやろうか、と思ったのだけど…気が変わってやっぱやめた(笑)。

 で、変わりに山口県柳井市にできたマーシャル博物館を来訪して印象深かったものを。凄いものが平気でゴロゴロ置いてあって驚くのだけど、興味や予備知識の無い人からするとどうなのだろう? ぜひ海外からでも観に来て欲しいと思うほど貴重な様なものばかりですよ。

 ちなみに僕はここで、今まで自分では認識の欠いてた領域のサウンドメイキングのヒントを沢山得ました。


記念すべきmarshall初号機の内部&デッドストックのKT66
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初号機、お馴染みのスタック
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Roger Gloverが実際に使用していたベースアンプ(なんと250wでしかもダイレクトアウト装備という時代の先駆けの様なヘッド)
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Jeff beckが実際に使用していた59年製ストラト(70年代にレスポール使用時代に使用したものだそうな)
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BBAの頃にツアーで実際に使用したunivoxのキャビ(ヘッドはmarshallを使用してたらしい)
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キャビのツアーケース(ライブアルバムにこれの写真が写っています。このアルバム、当然私の中学生頃からの愛聴盤のひとつでした)
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80年代、一番凄かった当時Van Halenが実際に使用したツアー用キャビ(これが壁の様にステージに膨大に並ぶ写真を眺めては、もう興奮したよね、やっぱ(笑))
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何気にころがっているPrime time
(これ欲しいなぁ、実は昔の自分のmarshall以上の憧れの機材がこれ)
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さらにmu-tron bi-phase
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Zappaが実際に使用したboogie(70年代Larry carltonも使用していたboogieの初号機)、、、、、、etc.
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20世紀音楽の遺品とでも言うべき素晴らしいコレクションの数々でした。
皆さんもぜひ行きましょう!

BBA!後ろに見えるcabiがunivoxなり




posted by サロドラ at 00:48| 楽器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする