2016年07月03日

究極のカレー 〜69∞True Love Curry〜



 さて、この季節、カレーが美味くて仕方がない季節である。。



 ところで、私、さろどらはカレーには一家言がある、…などという生やさしい生き物ではなく、カレーに関しては、10代の頃、在日インド人女性が書き記したカレーレシピ本に偶然触れ、それからスパイスの調合をマスターし、都内のインド料理店は軒並み喰い荒らし、さらにはインド現地にて、日本人が誰も足を踏み入れたこともない辺境の奥深い領域にまでわけいり、モノホンの現地カレーを食い尽してきた、『カレー猛者』。


 はっきり言って、ブルースの修行を黒人から習って、南部を渡り歩いて修行した、というレベルにそれは等しい、と、私は勝手に自認する。



 …そういう訳だが、ふとひらめいて、『究極のカレー』が、今のオレには創作できるのではないか? …という、天地を貫く閃光が走る感覚が全身に響いた。。



 因みに『究極のカレー』と入れてぐぐって、みたら、まぁ素人さんのはさて置いても、都内一流シェフの方の、一般人に解り易く手の届き易い、心温まるレシピ紹介は割といい線いってる、けれど…………。。。。究極、にはそれは程遠い…。。。

 実際に自分でもつくってみましたよ、一流シェフの方のコンセプト。
(ポイントはウォーターレス、市販トマトジュースで水を代替、隠し味にポテチ)


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 これは、誰でも簡単に短時間でつくれる。しかもポイントを言い得て妙。一般論でこれはこれで充分満足…だろう、がっ、…………。。。。



 しかしこの味は、やはり化学記号通りの旨味成分主体のフェイクであって、誤摩化しであり、真実ではない。(…でも、一般的な意味では充分、美味しいですよ)


 これは、私の今の五感からすると、無駄にやかましく、騒々しく、まるでそれは虚飾だけのパーティーの一夜の無駄な大騒ぎの倦怠にも似た、決して真に美的なものでも、美味しいものでも、そして、体に良いものでも、無い。






 究極。



 それは究&極&どエロい、というレベルの、全てに置いてパーフェクトで無ければならぬ。





 一般的にはインドカレー、って多種多様のスパイスの産物だと皆さん思ってるけれど、あれは実は塩こそが、本当の中心核です。まるで、それは日本のみそ汁や、漬け物に、そっくりなフィーリングの物体で、毎日、毎日をそれを食べても絶対に飽きない。本当に美味しい良い食べ物って、そういう特性がある。365日つきあっても、絶品に美味しく、不満なく、しかも体に良い、その本性は魂と体を底の底から喜ばせる、それが私は究極のグルメだと思います。



 で、私に閃いたのは、塩の研究がかなり進んできたのに乗じて、そうした中心核のブレを無くせるのでは無いか?、というテーゼです。


 日本の味噌でも、醤油でも、それらは発酵作用以前に実は塩こそが、その味覚の中心である、という結論に最近になって達したのですが、今なら、これをまさにインドカレーで実験検証できる。


 マテリアルの全品、有機無農薬、完全自然農法の完全な天然品で固める。


 一体、何か出来上がるのか???? 極普通に創ってもインドカレー修行歴30年のカレー猛者さろどらの、どエロい究&極を完成できるのか?????




 さて、まず、ここで説明したように、塩。この中心核から話を始める。





 自作塩、True love salt の夜編 Titanと昼編 Sparkle goddess、つまり、太陽を浴びた塩と、月の光の下の塩、を合体させるところに重要な妙義がある。


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 光と闇を一つに合わせる。



 さらに、そこにヒマラヤの洞窟深くから採鉱したピンク岩塩を削って香りを立ててから香りづけに…。




 それは言わば、光と闇の聖なる結婚、それを迎え入れるのはヒマラヤの奥深くで遠く待っていた、3奥年前(3億ではない)の叡智。


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 光と闇、そしてヒマラヤの地中深く眠る3奥年前の天然石の三位一体



 これが、このカレーの中心核だ。



 名付けて、"69∞True Love Curry






 まず、地物玉葱を炒め、地物トマト、そしてここがポイントだけど、たっぷりのオリーブオイルでソースを。香りづけのクミンはプロ御用達の直輸入品。


 で、ここで、地物レア品の完全有機唐辛子と大蒜を。これがかなり重要。これで、全体が非常に生き生きとした味になる。



 インドではチャナ豆、というものを使ったり、普段私はグリーンピースで代用する豆を、地物の採れたての茎付き枝豆で代用。

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 さらに、いつもの地物天然レモンのみで凝固させた、さろどらカテージチーズを。

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 スパイスの調合もガラムマサラに至るまで現地直輸入品でとり固め、煮込む。さらに自作品、天然地物牛蒡お茶を隠し味に。



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 ここまでの行程で1時間30分〜2時間くらい。英国から届いた、私の天界音源を大音量で響かせて聴きながら作業。そのヴァイブレーションもカレーに注入。


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 米はもはや全然喰わんので、米無しでそのままを‥。付け合わせに、これまた地物らっきょうを蜂蜜と100%林檎酢に漬込んだ自作もの第一陣をのせ完成。


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!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
?????????????????????












  …………………………






  …………………………






  ……………………………












  ………………。だまって鍋全部、完食した。。。休む暇も無かった。。。。。。




 うむを言わさぬ、という勢いで、5人前くらい全部食べた。。。。






 どぅおおおおおおおおおお!!!!!!うまいぞぞぞおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


 ってか、これって、もう舌の味覚じゃなくて、魂の奥底が歓び震えるレベルに。。。もう、腹の底から笑いが止まらん。細胞の全部が活性化して、蘇生する勢いだ。




 ‥これに比べたら、今まで喜んでたカレーって、まるで細胞が蘇生しない、生命が無い、死人同然じゃないか。。。



 これは人生で最高のカレー、…じゃなくて、最高のグルメだ。毎日、喰いたい。この夏は毎日、これを喰って生きていたい。

 おれの細胞、いや、おれの魂、は、驚くべき状態になるに違いない。






 真の美味、とは舌先に決して騒々しくはなく、バランスの良いハーモニー、それぞれのマテリアルのそれぞれの仕事と役割、そういうものが、黙々と完璧な仕事をする静寂の後に来る、強烈な魂の歓び、バイブレーション…と、悟るなり。





さとり







旬のスイカのデザートを食後に。
蜂蜜とハーブのみを使用し、最後の香りづけはやはりTrue love salt。

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☆★☆★☆★☆★☆
 
 ところで、オレの嗜好ではないけれど、このベンジーのカレー、とっても良さそうに見える。彼らしい、というか。一度、喰ってみたい、な。林檎風に口づさむと、♪RATひとつで商売してる、さ、ではなく、♪RATひとつ使わず、商売してる、さ、って感じな、さろどらである、が…。

 ってか、なんでミュージシャンってカレー好きなんかい???

posted by サロドラ at 00:00| グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月26日

Grape


 さて私のフルータリアン生活も、いよいよ本格化の一途をたどっていますが、8月になってほとんど私の毎日かかさぬ主食ともなってるのが葡萄です。

 オレはジュースと葡萄で生きてるのではないか?という趣を呈しているのですが、こう毎日葡萄を食べてると、さすがにその味に凄く敏感になり、葡萄評論家めいた見識すら脳内にぐるぐる膨らみ始める始末です。

 だいたい普段は福岡産の特売品を食べる事が多いですが、たまに岡山産の高級ものにも手を出したりします。しかし、これもまた高級品だから必ずしも美味しい、って訳でもやはりない。

 値段の張るものは、粒が大きく、皮に張りがあって、弾力に富んでいますが、味は寧ろ大味だったり、弾力ゆえに果実の部分も何処か無駄に固い感触がします。そういうのは見た目ゴージャスな割にはあまり実質がない…。

 案外、中庸な大きさのものが良いのか?などという最近の結論ですが、今日たまたま入手した葡萄、、、これが凄かった。


 co-opで店先にあって値段も適価なので、買って帰ったのですが、食べてみて、えっ?と思わず自分の舌を一瞬疑いました。

 何か別のものと一緒に口にしたのか?と疑う程、複雑な香りと甘みに満ちている。


 思わず何粒も食べてみましたが、アロマティックと形容したくなる程の香りが舌先に広がり、柔らかさ、瑞々しさ、申し分無しの逸品です。


 で、これは???っと、驚いてネットで検索しました。

 萩の渡辺農園という小さな個人農園の産です。(すみませんリンク無断で貼らしてもらいます)
 http://genki-onoda.seesaa.net/article/106406923.html

 読むと、なるほど。。。こりゃ美味いはずだ。

 まず土、これはやはり超大切です。大量生産の農園なんかでスーパーに出る安価な野菜、フルーツの味覚的問題点は、だいたいは土の質、土壌に於ける生産数によるもの(過剰生産だと、水分や栄養の吸い取りが悪い、粗悪品になりがち)だと考えられます。

 こういう実質の品質は、見た目ではちょっとわからないのですが、食べるともう全然味が違います。

 香り、甘み、水分の含んでる量と質、、。

 いやー、本物の良いもので出会った。これだけ毎日喰いたい(笑) 心も体もさぞかし健康になりそうな様な…。。。




posted by サロドラ at 02:19| グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月05日

白くま


さらにふと見ると、私の私的近隣グルメ紀行も足音をぴたりと止めてるかの様なのでちょいといきましょう。


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がっつりいきました。。。

実は夏からコンビニ白くまアイスを食べながら「ぜひ本物を食べたい♡」という欲求を沸々と感じ、白くま本家天文館のHPを眺めては悩み眺めては悩み、よっぽどモノホンを食べに鹿児島までいってやろうかしら?と独り悩ましくも悶々としていたのですけど、なんと向こうの方から数十メール近くのデパートまで来ていただきました。


しゃくしゃくしゃくしゃくしゃくしゃくしゃくしゃく


ふわりとした氷の舌触り、ミルクの甘み、WATAKUSHI,喜びに打ち震えました。
スタンダードは大盛りなので充分満腹。


テイクアウトも買いだめしたしね。

明日までみたいっスよ。



***

ついでにこちらも。

そのデパート裏手のバール(「カフェではなくてよ、オホホ」と、サロドラ美さん談 )にて、ブイヤベースを食す。こりゃ旨い。プロヴァンス料理はフランス人の書いた本を持っていて、気が向くと本を片手に自ら創作したりもしますが、市内できちんとしたブイヤベースが食べれるのはたぶんここしかないと思います。値段も手頃なり。アイオリソースも完璧。極楽極楽。

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食後にクレームブリュレとフレンチワインの赤。




posted by サロドラ at 22:23| グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月23日

Fruitarian


私はフルータリアン‥、と本当は言いたいのですが、実際は単なるラクト・ベジタリアンです。

 でもネットを眺めるとこの10年でかなり世間的にも私と同じ人が増えたと思います。

 15年前は、『俺、フルータリアン』とか言っても誰もその言葉すら知らなかった(笑)。しかし本当に純粋なフルータリアンって、きっとまだ世界でも少ないでしょう。

 その当時、私は1カ月だけ、純フルータリアンをしてみましたが、色々な事情でそれは1カ月が限界でありました。

 挫折理由その1. 
 
  お腹一杯フルーツを食べるとなると、毎食ステーキを食べる以上にお金がかかる。異様な食費増大になってしまいました。…そりゃ、メロン一つでも最低2、3千円はするし、その上、大好きなマンゴー、ベリー類、スターフルーツも並べて…、とかしてると、そりゃもう凄いゴージャスな状態です。

 他には、木の実、ミルク類(ヨーグルトとかバター)、を主食とします。これはインドや中国の古い聖典の記録から類推してこのスタイルに成りました。


 挫折理由その2.

  ベジタリアンに切り換えた時も、随分クリアーな気分になるものですが、その上を行くクリアーさで、本当に目の前の風景が変わります。空気の透明度が高いというか、光りの光量が強いというか…。

  
  これはかなり楽しいのですが、全てが明晰なのは、かなりちょっとキツイ。もしも道行く人達の心の内面を全部見えたとしたら、どうでしょう? 世の中悪人だらけにしか見えなくなります。それよりもっと深く見ると、本当は皆さん、神様の様に善人なのですけどね…。

  
 挫折理由その3.


 やっぱ体力落ちる。。。朝を起きて、手を挙げようとすると、なんか挙がらない…。しかし、コンクリート壁状態の都会ではなく、まわりが大自然に囲まれた場所だと、ちょっとこれ、違うのかも。。。なんか外からの力の加減が良い場所だとね…。


 そういう訳で都会のフルータリアンはたった1カ月で失敗しましたが、今、イナカだし、またいつかチャレンジしようかな、と。


 哲学的には、フルータリアンこそ、人類至上の食生活である事を私は信じます。食物連鎖の輪からもっとも遠く、真に人間的な肉体的要求、精神的要求を満たすものではないでしょうか。

 最近、日本文化の発祥を追ってたら、それは人類文化の発祥に繋がったのだけど、その場所はずばり南国なのです。フルーツが有り余る程自然にできる…。思うに、本当は人類ってもともとフルータリアンだったんじゃないのかな?

 ゴリラとか猿って、木で果実を貪って生きてるしね…。

 ある意味、魚を釣ったり、動物を狩猟したり、そして農耕を始めたのが、人類の特有な発展をみたのだろうけど、おそらく本質…(それは肉体の姿形とか、精神の霊性とか)、から見るとひどく不自然な事をしたのかも知れない。

 初期の小乗仏典なんかには、人間が動物を殺して食べようとした瞬間に、神々が猛反対した、などという記述もありますね。

 今、流行の環境問題って、結局ここから既に始まった訳だからね。ディープエコロジーは、確実にベジタリアンも通過してフルータリアンに帰結するだろう、というのが私の見解です。

 アダムとイブが食べるのは「禁断の果実」であって、魚や動物じゃない、ましてや野菜や米じゃない。




 ま、しかし実際は、とりあえず、禁酒、禁煙して、と(笑)。ラクトベジを続けようかな、っと。いつかはフルータリアンを。ゴーギャンみたいにそこらじゅうにフルーツがある南国に移住するかな…。


***
posted by サロドラ at 16:54| グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月28日

The macallan 1977


 温泉に浸かった後、barで飲みました。私は酒というよりもその空気が好きで、たまに本を読みながらbarで一時を送ります。

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 プロヴァンスの修道院で創ってる『peche』という名の桃のリキュールをテイスティングし、北海道の地ビール、『ひぐま濃いビール』という黒ビールを飲みました。


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 ‥と、ここまでは普通に美味しいお酒なのだけど、問題はこの次に口にした、ヴィンテージ・スコッチ『The macallan 1977 serial-298 』です。




  ……………………………………。。。。 ??????




 これは凄い、‥というか、お酒を飲んでる、というよりも、何か別の体験をしてる気がするくらい不思議な体験でした。


 喩えると、口の中やお腹を柔らかなシルクで優しくふわっ、と撫でて貰う様な、そして創り手の心の世界や、スコットランドの風景や伝統の世界が、突然目の前に現出するかの様な、それはほとんど美術館で芸術品を鑑賞するのと同じ種類の体験でした。

 
 驚きました。。。。。 たぶんこれこそ、嘘偽りの無い、本物のお酒の世界なのでしょう‥。


 今まで人生で飲んだ中でも、最高のお酒のテイスティングの瞬間でした。


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 これは1977年製のビンテージなのですが、スコッチのロールスロイスと形容されるmacallanの中でも、一切の混ぜ物をせず、樽から直だし手作業で瓶詰めしたものです。

 つまり同品質のものは、一つの樽からとれる数十本のみです。それは二度と同じ味には成りません。それに数十年寝かせる課程による経年変化が加わり、創り手のスピリッツと自然の偶然が生み出した産物です。

 たまたま、メニューにも載せて無く、これが最後の一杯、というのを頂きました。



 私は今し方スコットランドに旅して来た様な至福に包まれました。。



マスターと一時ソウルフルな話題を楽しんで、最後に林檎の生絞りジュースを飲んで帰りました。






*****
posted by サロドラ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月03日

caribbian cafe gourmet


朝起きて最近よく行くcafeでしばし和みました。
本日のおすすめ、とやらのcaribbian cafe gourmetという深みのある味わいのコーヒーとマフィン。
こういうところでぼんやりと音楽を聴いて考えてると
いろいろアイディアが浮んでくる‥。

posted by サロドラ at 00:00| グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月26日

Rosso del contadino2


 cafe escasaでカレードリアのランチとシチリアワイン
を…。

 このワイン、Rosso del contadino2という名でFrank Cornellisenというまるで仙人みたいなおじさんがつくってるそうな。

 ロゼの様な色の赤ワインなのだけどこれはずばり好みの味。

 ワインも音楽と同じで創った人の心の風景が見えてくるのだけど、きっと創造的なこだわりの強い人なのでしょう、この創り手は‥。

 ランチも美味しかった。

 初記事がグルメに。多分このブログはグルメ日記になりそうな予感。。

posted by サロドラ at 00:35| グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする