もう何年前のお稽古中の出来事。
書とは、世界を創造する根源なり。
…などと説きたかったのだけど、これを小学生や中学生の子供に伝えるのは、なかなかに…難しい。
で、ふと、「ねぇ、もしも今欲しいものあげる、って言ったら何が欲しい?」
と、中学生のKちゃんと、小学生のYちゃんに質問すると、
「お金。」 美術嗜好のKちゃん即答
「あたしゃ子供が欲しい!」 歴女のYちゃんやけに元気に即答
えッ!?
そういふものが欲しいのか???!!!!!!!!!!!
てっきり、ゲームが欲しい、だとか、お人形さんが欲しい、だとか、そう言う答え…を予想する、おっさんのくっっぅそ生っちょろく、ド甘い、考えはたったの一瞬で女子攻撃に合い壊滅的に崩壊。まるでミサイル攻撃で焼け野原状態のわらし…。
書は世界を創造…などと高尚な説明、難解な解説は、一瞬でどこかに飛んでしまい、、、。
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これはもう生物としての、男女の感性の違い、結局は分かり合えない男と女、など何か空恐ろしい難問を目の前に突きつけられた、という風情へ…と。
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どうも、最近、歩く、、、という人間にとって最も原始的な動き、二足歩行作業、すらもやたらと難しい状態になって、今年に入ってからそれは異常に顕著で、しかも今まで経験したことがない、蕁麻疹がこの2ヶ月は続いているこの身…。
去年に罹患したコロナの後遺症か?という気もするが、近所の外来医院などでも、あまりハッキリした答えは見つからないまま、しかし症状だけはある訳で、、、。
で、道を歩いて、突然動けなくなって、路傍に坐りこみ、、近くに見つけたベンチにようやく辿り着いて寝転がって、青空を見上げる。
心に浮かんでくるのは、青空の風景を眺める心が紡ぐ、この身の細胞の構成物と、それを通して眺めるこの世界の大いなる不可知の青みの彼方。
この細胞の構成は確かに、40億年くらいの連続性はあるはず、で、もしややはりあの宇宙の大爆発から連続もしていよう事に思いを馳せると、、、
子供が欲しい、と、なぜだか歴女の子供のYちゃんが思うのは、この連続を確かに繋ごうとする意思の表れかも知れず、、
この青空や白い雲、、この自然をどうしても人間の手による戯画に変えようとする人間の芸術の積み重ね、、、それを支えたのは間違いなくかなり高額、膨大な金銭、経済であって、、、経済とは人為的人工物であることを鑑みると、芸術などという人為的人工物とそれは直結することは当然、である。
美術嗜好のKちゃんの答えは、まったく、正しい。
そんな気もうっ〜すらとし始めるおっさんのわらしであるが、、、あまり実感はこの身には正直まったく伴っていない。
しかし、歴史の糸を繋いで来たのは間違いなく、文字であり、言葉で、文が化けた文化、である。

それを紡いできたのは、やはり何故だかこの二足歩行をし始めた奇特な生物である人間である。

…そうか、ちょっとわかってきたのかな、おれも……。

いや、まだ、わからん、な。 なにか、人間、それ以上のもの、何ごとか、、永遠の不可知へと続くこの道は…。
長年愛用してるMargo Manhattan