2009年04月29日

space cowboy


 本日は、XI 『昭和の日live

 ↓昭和な雰囲気のLOMO photo 
por09429.jpg


 昭和に因んで‥などと考えて選曲しようと思ったのだけど、「我が内なる昭和はstevie wonder」と位置づけて選曲しました。

 しかしいつも突然の選曲、しかも割とややこしい譜面をほぼ初見で演奏させてメンバー皆様には多大な御迷惑をおかけしてますね。

 自分的にはjamiroquaiの前から好きだった曲『space cowboy』を今回初めて出来て楽しかった。曲想、面白いコードチェンジ、韻を踏み言葉のスピード感のある詩。。よく初見でやったけど、このメンツでこそ出来る事です。。

 ↓訳してみた歌詞
(たぶんアムステルダムとかで、5枝葉でついキマっちゃった時出来た曲)


  space cowboy
 〜宇宙のカウボーイ〜


 すべてはいいムード、それはブラウンカラー
 僕はまたここに居る
 友は傍らにいて、僕の顔には太陽の笑顔が滲んでいて‥
 そして僕の全ての抑圧は、足跡も残さず消えていた
 
 僕は喜びにある 僕が信頼できる誰かを見つけた事で 

 これは宇宙のカウボーイの帰還
 惑星間の良いヴァイブゾーン
 グラスをキメるスピード 君と僕は深くキマる
 たぶん、キメる瞬間にこそハイになれれば
  
 すべてはいいムード それはグリーンカラー、いや、
 僕は再びレッドカラー 僕はローにキマるのを思いもしないし‥
 僕にはすべてが天空の様にクリアーに見える
 彼の肉眼をさえぎる幸福なサイケデリック絵画の額縁におさまる男 

 彼は喜びにある 彼が信頼できる誰かを見つけた事で

 これは宇宙のカウボーイの帰還
 惑星間の良いヴァイブゾーン
 グラスをキメるスピード 君と僕は深くキマる
 たぶん、キメる瞬間にこそハイになれれば



  XI 4.29 at porsche set list

bitch's dance
rupin the 3rd love theme
space cowboy
isn't she lovely
ribbon in the sky
another star
la joi vraire jaune
my funny valentaine
dazed and confused


***


 皆さんもう御存じだろうけど、これ、youtube創立以来の大ヒットだね。
 http://www.youtube.com/watch?v=vMVHlPeqTEg

 本当に一晩で世界中の人がこの歌を聴いた訳だもの、凄い…。なんか21世紀的出来事ですね。


 実際、何度聴いても感動できる歌ですが、これ、真に歌の本質‥、人間が歌を歌う‥、って事の本質を、多分、世界中の人がこの人に感じたんじゃないかな?

 よく歌をまるで唯楽器の様に歌わせる事が、巧い歌と勘違いしてる人が多いのだけど、そうではありません。

 逆に、楽器は歌う様に演奏できれば良いのだけどね。


 世界の名演奏、歴史に残る歌、何億人を感動させた歌、がそういうお上手な歌であった試しが無い。

 もしもp.mccartneyやj.lennonが、変な巧い歌だったら、beatlesのあの音楽性は有り得ただろうか? それは絶対に有り得ないのです。

 あと例えば、popsの歌い方を変えた最初の張本人は、b.dylanだけど、なんか浪花節みたいでしょ?(笑)でも…、あれはその後の影響力から言って、もの凄い歌です。(あれ、英詞をきちんと聴いて無い日本人リスナーには特に解り辛いですね)

 さらにj.gilberto。あのぼそぼそっ、と唯ぼやいてる歌。ある意味最悪に下手でしょ(笑)。


 …しかし、この3者は音楽史、歌ものの歴史、を捻曲げた、偉大なシンガーです。もしも彼等が声楽か何かの様に歌っていたら‥、これは目も当てられない。


 ここに歌の、音楽の、芸術表現の、非常に重大な秘密、が…。  
 
 …あとは、、企業ヒミツ@



***

 調子にのってプロモ写真を撮影しましたが…。


salodor.jpg



***





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2009年04月23日

factory


 工場鑑賞に来ております。昨夜david lynchのドキュメンタリー映像を観てたら、例によって工場の風景が出てきて、ムラムラと鑑賞&創作意欲が湧いてきたので、久しぶりの愛用のロシア製トイカメラ『LOMO』を持って出かけました。


 ‥しかし工場に接写できないので遠くから写したのだけど、はやり肉迫しないとダメだな‥。


 ネットのニュースによると、最近は若い女の子の間で工場見学ツアー催されるなど、静かなる工場ブームを予感させます。

 工場の魅力は何と言っても、あの非現実感と、まるで何かの心の世界のメタファーの様な既視感がたまりません。


 ↓ベ−ゼンドルファーが置いてある、ヨーロピアン高級カフェで和むサロドラ。今日は金粉の浮いてるアレンジコーヒー『フランツヨーゼフ』

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 ついでに美術館で、林忠彦の写真展を眺めました。太宰の銀座ルパンでの有名な写真を撮ったフォトグラファ−ですが、過ぎ去りし昭和の日々を濃厚に鑑賞しました。


 ↓今日のLOMO作品 (デジカメ画像と比べてみてください。趣きが凄くテイスティでしょう?)

 『sunset factory』、…ってタイトルかな?


sunsetf.jpg




***
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2009年04月22日

介護


 ふとニュース記事を読んでると、タレントさんが介護を苦にされて自殺…、という記事が目に止り暗い気持ちになった。父の墓前で亡くなられて、介護を受けてた母親は呆然とその横におられたらしいけど。。。


 …………。。。。。。。。



 まぁ、よく何故お前みたいなのがこんな場所(イナカ)に?といった質問や疑問を呈されるのですけど、ま、介護、それに尽きます。このブログを御覧の方や、面識のある方からは、私のそういう側面は全く見えないと思いますけど。好きな事やってのほほ〜ん、と生きてる様にしか見えますまい(笑)。


 こういう記事を見て思うのですけど、色々な友人、仲間のコメント等がありますが、同じ体験をしてる者として言わせてもらうと、正直そんな意見は本人には全然通用しないよ、というのが本音です。周りからは何とでも言えるけどね…、実際にその身に成ってる本人からすれば、何の意味もないです、そういう意見は。

 私の場合は不幸中の幸いか病院で父も看取ったし、現在は母を看てるけど、もしも自民党の政治家なんかが知った様な口ぶりで言う様に、自宅介護だったりしたら、自分もこの人と同じ運命にあっても決しておかしくありません。

 施設に入る、と言っても現実的にはパンク状態で入れないに等しい。

 自宅で看るにしても24時間ヘルパーの人が居る訳でも無いし、自分の仕事するだけでもある意味、精一杯な訳でへとへとですよ、そりゃ。

 特に精神的に。

 この先、これが何時迄続くのかな…?と思うと、どんなに強い人でも鬱病必至です。私も最もきつい酷い時期には、鬱全開だったです。

 今はもう、母独りだから気が楽になって、こうやってライブをしたりなんだり外の活動もできる様になったけどね‥。

 人ごとだと思ってる方も、ある日突然、その日はやってきます。間違い無く。施設、入れないですよ、ホント、、。これ、日本中の皆さん、一体どうなの??? 

 「親の面倒を子が看なきゃいけないのか」という意見も多数観るけど、実際そうなってみなさいよ。倫理とかそういう問題では無くて、看なきゃいけない、という現実にぶち当たります。

 この問題は日本全国的に『覚悟』を必要とします。

 非常に暗い話題ですけど、でもそういう体験から学ぶものは、かな〜り大きい、とも言っておきましょう。それは人間的に成長を促す『非常に貴重な魂の経験』である、と。

 以上。


***

 
 さて、来週のゴールデン・ウィーク初日の4/29に『XI』のライブをjazz spot porscheでします。前々回はクリスマス、前回は226、今回は昭和天皇誕生日。。。

 別に理由は無いけど、何故かこういう日取りに成ってしまうという…。

 我々には背後に何か憑いてるのか?


 ま、しかし『日本を変えてやる!』とは思ってますけど…、私は。

 何かがそう思わせてるのか?
 

 …そりゃよく解らないけど、紳士淑女、善男善女、少年少女、社長に部長にニートに無職に有職の皆々様、どうぞ御参集あれ。連休の幕開けに相応しい楽しいライブにします。



***

 ところでホッパー、好きなんだけど、特にこれなんか好きですね。
 ホッパーはたった一つの平面で『物語り』を語る達人だと思います。


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2009年04月13日

時間の空中に漂っていた1遍の自作詩



  〜 over the 26000.135th century 〜



 太陽と月がキスするならば
 僕は帰ろう 橙色の山のふもとに
 
 レストランのgarconと 仲睦まじい
 古代の夜明けさ

 歌と鳥達は、溶けるように空気を攪拌して
 閃光は舞台の緞帳になって 乱反射する

 光のひと粒を拾いあげた僕は
 時間の間に絡む紐のメビウスを
 嬉し顔でスキップして

 逢いにいくとも 
 幾度も
 幾度も
 幾度も


 3
 7
 11

 秘数の花弁は決して回転を止めない
 
 さぁ一緒に踊ろう 道化役者のエントロピーで

 ふわり浮んだ 彼方の原始の笑顔で
 


    
         2009 4 11 地球の何処かで さろどら



***

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2009年04月11日

Arthur Rimbaud


  Les effarres
〜呆気にとられた子供達〜


雪の中 霧の中に黒々と
灯りのともる大きな換気窓に向かって
お尻を丸く並べて

ひざまずいた、5人の子供  - 哀れだ! -
黄金色のどっしりとしたパンをパン屋が焼くのを
じっとみつめている

力強い白い腕が灰色の捏粉を返すのを
明るいかまどの穴にさし入れるのを
眺めている

美味しいパンの焼ける音に聴きいっている
脂ぎったパン屋は口ずさむ
昔の歌の一節を

おっぱいみたいに暖かな
真っ赤な換気窓の息吹にこごまって
誰もみじろぎもしない

やがて 夜中の12時が鳴って
焼き上がった パチパチはぜる黄色いパンが
取り出される時

この熱い穴が生命に息づく時
子供達の魂はぼろ着のもとで
全く夢心地だ

すっかり生き返ったような気持ちになり
氷雨にびしょ濡れの哀れな子供達よ!
〜みんな そこに居て

赤くなった小さな鼻を 椅子にひたと押しつけて
穴の間から 何だか歌を歌いだすが

歌声がとても低く - まるでお祈りだ… 
天がふたたび開いたようなその光の方へ
精一杯にかがみこみ



- 無理をしたため、ズボンが破れ
- 下着がのぞいて震えている
冬の風に…



        1870 9 20
       ( 青土社 ランボー全詩集より引用)
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2009年03月26日

Mangifera indica


 この為に急遽来たのですが、今日は都内のホテルで開かれた硬筆書写検定の表彰式に来ています。

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 この検定は文部科学省が後援で、書道では唯一、全国統一の検定として知られています。英検、漢検などの書道版ですね。巷の書道の級とか段とかいうのは各書道団体が別個に出してるもので、団体によってまるっきりレベルが違ったりします。


 私は昨年から専門学校でこの検定向けの指導しているのですが、自分でこれを受けた事が無いので、自ら受けてみたら賞を頂きました。年間7万人強の中の50人くらい‥の確立ですね。

 もしもこれが『アメリカン・アイドル』かなんかだったらデビューできたかも知れませんね(笑)。 

 ともあれ、こういう受験も表彰式も、もう何十年も縁が無いのでなんだか新鮮でした。


 終わって割と近くにとげ抜き地蔵があるので参拝。すると境内では映画かTVのロケ中の様です。ミッキーカーチスさんや太陽にほえろの殿下(古い?)こと小野寺昭さんが演技してます。

***

 で、、、今夜もまたブルーノート東京に。今夜はTerence Blanchardのカルテッド編成のバンドです。

 この人はこの間グラミー賞を獲得したばかりなのですが、人は開演前には疎ら。。やはりかぶりつきの席(ピアニスト側)に着いて、ぼけーっと待ってたら、半分くらいの席は、ぼちぼちと埋まりました。

 ふと見渡すと客層も昨日とはなんだか全然違います。ジーパン履いたジャズ研系の貧乏そうな兄ちゃん。ジャズ喫茶に居そうな地味〜な感じのおじさん。音楽聴く気があるのかどうかよく解らない年配アメリカ人の集団。


 『……………。』


 知名度やキャリアで言うと昨夜のパリの彼よりも遥〜〜〜かに高い人だけど、、、いやーリスナーってほんと実に正直と言うか、本当に美味しいものよく知ってるって言うか。。。


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 Happy mamaというカクテルとマンゴーの盛り合わせを食べながらそういう風景を眺めた。

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 で、演奏が始まると当然ながら、もう超hard bopな訳で、中間あたりで一瞬眠りそうになってるオレ。はっ、として後ろの客席を見渡すと…、数えましたよ。約5人は寝てました(笑)。

 演奏の中身は玄人好みのハイテクな応酬が続くのですが、昨日感じた様な、『表現の内面』などは正直全然聴こえてこないのです。

 こういう演奏フォーマットは後期アコースティックのマイルス・バンドからの影響が強い筈だけど、マイルスにせよコルトレーンにせよ、内面や表現主義を強く感じるから引込まれて聴ける訳で、これで内面の無い、音楽的スポーツの様な演奏だったら、これは聴くのが辛い。

 況してや普段色々な音楽を楽しんでる一般音楽ファンは、これにお金を払って聴く気がしないでしょうね。。ネームバリューやブランド価値、そして最高レベルの技量のあるこの人ですらこうだもの。

 80年代後半以降のアメリカのメインストリーム系のジャズって、完全にこの状態に陥っていると思う。

 ステージ終了後、一応のアンコールが係ってるけど、アンコールも無し。

 非常に巧い良い演奏だったのだけど、、。音楽としてなんか間違ってるよね、これ。。。

 バークレーあたりでベンキョ−してる諸君、これ重々承知してくらさい。美大とかで美学のベンキョ−からやった方が寧ろいいかもね。
   
 なんかいい〜勉強に成りました。。


 ***

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 帰ってホテルの最上階のバーで高層ビル群の夜景を眺めながら、ハーブティーとアイスクリームを食べた。

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 ここは実は、倒れて障害を持つ前の元気な頃の父と最後に喋ったホテルで、思い出の場所でした。あれから10年もたつのか…。

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***

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2009年03月25日

GIOVANNI MIRABASSI


 今日は東京に来ております。例によって飛行機に乗って あっ、と思ったらそこはもう都内。まず向かった西洋美術館でやってるルーブル展です。

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 数週間前にヘアサロンで雑誌を眺めてたら、今回のルーブル作品記事があり、思わずその世界に感歎として見入ったのですが、特に私の目を惹いたのは『大工ヨセフ』という作品。横顔で蝋燭に手をかざす少年イエスと、後の磔を暗示する木片を細工するヨセフ、という絵。


 何かに導かれるかの様に生で観ました。


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 真近くで観る筆のタッチと、距離を置いて観るタッチが全然違い、光と陰翳のリアル感が凄いです。しかし、もしも写真で、モデルを置いてこれを再現できるかというと無理な訳で、やはり絵画という手法でなければできない濃厚な意味があります。


 この当時(1700年代)の絵画は、古代や神話への妄想を盛んに描き始めた頃で、人間が内面を表現し始めた頃です。そこで使用される数々の表現技法は現在の礎となっています。特に象徴や暗喩を表現に導入しているのはこの頃からです。この嗜好、傾向には個人的にかなり興味を感じています。この現象には何か重要な示唆があります。


 他に気に入った作品は、当時のエキゾチズムを描いた『ブラジル、パライーバ川沿いの住居』
 
 後のシュールレアリズムの先走りの様にも見えた『プロセルピナの略奪』



***

 中世ヨーロッパに身を浸して後、今度はブルーノート東京で、GIOVANNI MIRABASSI TRIOを聴きました。
http://www.mirabassi.com/

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 隣の岡本太郎美術館に浮ぶオブジェ
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 その前によく観るとブリティッシュ乗馬の店、、Tくんに教えなきゃ
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 私が無知なだけで既に人気者らしく開演前から凄い人
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 全く予備知識無しでふらりと行ったのですが、これは素晴らしい。。。イタリア出身でパリで活躍されてるピアニストですがヨーロピアン・ジャズの一種の理想型ですね。

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 客席は超満員です。で、例によってかぶりつきで聴きました(笑)。ステージ上のミュージシャンと同じ音で鑑賞できるから。


 ドラムのLeon Parkerの真ん前に座っております。いや〜この方、Paul Motianそっくりです、‥というか明らかに意識してる。特に風貌が(笑)。目の前でプレイを鑑賞してると、小技の手練手管を持ってますね、この人。

 ベースのGianluca Renziは、ヤマハのエレクトリック・ダブル・ベースを弾いてる。音を聴くまではどうかな?と思ったのですが、これがジャストフィット。普通はこういうトリオだと本物を使わないと、倍音の関係上うまくいかない、ところが、この方が寧ろかっこ良いですね。。

 この2人のリズム隊、素晴らしかったです。観客はピアノを聴いてる人が多いかも知れないけど、この2人のインタープレイは、小技が凄いです。普通やらない様な多彩なアイディアに満ちています。

 リズム表現的に巧いな、と思ったのはキューバ系のリズムの取込み方です。楽曲表現上の一貫性があって粋です。




 そして主役のGiovanni Mirabassiは、内面描写がもの凄く巧いピアニストです。誰が聴いても解りやすく洗練されてるけど、陳腐だったり軽くは決してならない。まるでアート系のヨーロッパ映画を鑑賞してる様な気分です。単にハーモニーを組み重ねるのではなく、音色の変化で主に聴かせるピアニストです。ほんと音色の色合いをコントロールするのが巧い!

 まるで、21世紀ヨーロッパ版Bill Evans trioの進化型を聴いてるかの様です。即効大ファンに成りました。

 客層もなんかお洒落ないい感じの人が多い。。


 Giovanni Mirabassi(p) Gianluca Renzi(b) Leon Parker(ds)
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 いや〜〜素晴らしくヨーロピアンな1日です。

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2009年03月21日

Great Gatsby


 先日の素晴らしいスピーチが印象に残り、近年出た村上春樹訳の「グレート・ギャッツビー」を読んだ。

 随分昔にフィッツジェラルド作品は村上文学経由で、野崎孝訳を全部読んでるのだけど、このニューバージョンは非常に凄かった。衝撃的でした。

 今の村上作品、『ノルウェーの森』以降の作品を私は全く読む気がしない。これは理由があるのだろうけど…。

 しかし、この翻訳はある意味、自身の作品制作と同等か、それ以上の渾身の仕事の様に見えます。それもあの頃の村上ワールドを支えている根幹に触れる様な。

 饒舌な情景描写や、人物の内面描写は、時代的なものかは解らないけど、そこで描かれてる世界は80年前の世界とは思えない。‥というか、『現代』自体の原形がその時に生まれた、とも言えるのかも。。

 しかしこれ、日本では大正ロマンとか、モボ、モガとかの時代ですよ、これ。。。

 そして私として特に興味があるのが、「ジャズ・エイジ」と言われるこの当時のNYの真相を描いてる部分。ここで見える世界は、「学生運動やってジャズ聴いてたニホンのおじさん達の触れたジャズ」と、なんだかほど遠〜〜いのです。

 要するに今の日本の雑誌情報等から眺めるジャズと、それはもの凄〜〜く違って見える。

 あと、そのほど遠い世界のジャズ観の話で、ある意味、90年代以降の先端のジャズ、それはラウンジリザ−スなどに端を発してるのだけど、ジョン・ルーリーとフィッツジェラルドは同郷(ミネアポリス)なのです。この辺の符号の一致も読んでて面白い。重要な心象風景が、確かにあの、北欧的な都市の風景や人々にある。

 それから男女の恋愛心情を深くお洒落に描くこの人が、アイリッシュ系だと言う事実(ミネソタにはとても多い)も、扉の顔写真を観て、ふと気がついたことです。(この辺、個人的的にツボです。。)


 そういう訳で、この作品を簡単に言うと、大量消費社会、バブル経済、これが生んだ美しい病が、この作品に描かれてる主題であり、そして多分、ジャズエイジたる由縁であり、ロストジェネレーションの真実だという事。

 結局、80年代に10代を過ごした僕らの世代もまた、ロストジェネレーションなのかもね。


 でも…、、、、僕らは一体何を失ったのだろう?

 自分の古代世界への憧れもそれを取り戻したいのだろうか?


 これでも観ながら考えよう。。
 http://www.tsutaya.co.jp/doramafan/db/db_10.html





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2009年03月06日

村上春樹


 ふと見つけて読んで深く感動しました。この人はやはりずば抜けてる人物ですね。
http://mainichi.jp/enta/art/news/20090302mog00m040057000c.html?link_id=TT005


 演説では数年前のsteve jobsの大学での演説に匹敵する感動でした。しかも、2人とも同じ年代で同じ時代〜60年代を生きた人というのも象徴的です。
http://www.h-yamaguchi.net/2006/07/jobs_2f1c.html


 へんな自民党のあげ足取りで、影に隠れた感のあるニュースですが、これは世界に誇れる話題でしょう‥。なぜもっと大きな報道をしなかったのだ? 日本のメディア自体が歪みに歪んでるよね。まさにこれこそ村上ワードで言う『システム』だね。

 『作家は』という彼の言葉を、『ミュージシャンは』とか『アーティストは』とかに変えても良いでしょう‥。でも『作家は』という彼の言葉には、何か特別な意味や響きも感じます。


 戦後日本…、もしかすると第二次大戦を含む近代日本、、の良心をほとんど初めて世界に語った言葉の様な気すらします。

 川端も三島も大江も、、こういうシンプルで世界の何処の誰のハートにも沁み入る言葉を言えなかった。  

 それは結局、60年代の体験にあるのでしょう…。



***
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2009年02月28日

merry christmas mr.lawrence


 先日は『XI』の226ライブと銘打ったライブでした。今日でこのセッションは3回目に成ります。前回にせよ今回にせよ、たまたま日取りを決めたのですが、前回はクリスマスライブで、今回は226。何か因果を感じます…。

 前回同様、沢山の方がライブを観に来てくださり誠に感謝です。

 そういう訳で今日に相応しい選曲を考えて、やはりこれだな‥と思った『戦場のメリークリスマス』のテーマ。

 226について改めて調べたのですが、首謀者の青年将校、磯部浅一は山口出身なのです。で、色々本を読んでる内に感銘を受けたのは獄中日記です。あと彼が中学生の頃は私の近所の辺の人が、面倒を見てたらしいのだけど、その逸話も妙に泣けました。ミシマの晩年も結局、この磯部の思想をなぞってるふしがあります。

 で、あの大島監督の戦メリで坂本龍一が演じているのは、226の生き残りの将校という設定な訳です。

 この映画リアルタイムで見てるけど、dvdで改めて見て新たな感動がありました。はっきりいって日本映画では最も好きな映画の一つです。
 
 で、ジャズバラード版の戦メリ、当日リハで初めて皆で顔を合わせて弾いてみましたが、演奏しながら感慨を感じました。日本が誇る映画音楽をスタンダートとして取り上げるのも、本当の意味でジャズらしいのではないでしょうか?70年前のアメリカの映画や舞台の曲だけではなくて。

2/26 XI set list

 bitch's dance
 purple haze
 ribbon in the sky
 merry christmas mr.lawrence
 coracao vagabundo
 la joi vraire jaune
 ain't no love in the heart of city
 my funny valentaine

 uncore
 dazed and confused


***

  今日はboogie houseの24周年記念イベントに、友人fくんを連れて顔を出しております。

 ↓いつもながら御参集の濃い皆様
09328.JPG

  3曲くらい弾いてイベントライブを眺めておりました。これからもboogie house,頑張ってください!


***

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